”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”マニカルニカ ジャーンシーの女王”(19年)

これは実に珍しい、、インドの伝記モノで1850年代に実在した女王の生涯を描いた超大作なのだが配役その他に馴染みがない分全てが逆に新鮮だった。歴史的にはインドのジャンヌダルクとも称されるようだがイギリスからの独立を目指して立ち上がる民衆の味方がラクシュミー・バーイと言う王女らしい。以下手抜きでウィキから、、;

 

ヴァーラーナシーで生まれた少女マニカルニカは、マラーター王国の元宰相バージーラーオ2世と実父モーロパントの教育を受け、バージーラーオ2世の住むビトゥールで育った。成長したマニカルニカは武芸に秀でた女性となり、ジャーンシー藩王国の大臣ディクシトから藩王ガンガーダル・ラーオとの結婚を申し込まれる。

結婚を承諾したマニカルニカはジャーンシーの人々に祝福される中で、ガンガーダルから新たに「ラクシュミー」の名前を授けられる。同じころ、イギリス東インド会社と結託して藩王位を狙う王弟サダーシヴは、イギリス軍将校たちと陰謀を企てていた。藩王妃となったラクシュミーは王宮ジャーンシー城に留まらず領内を巡り、サングラム・シンやジャルカリたちとの出会いを通し、領内を我が物顔で振る舞うイギリスの姿を目の当たりにする。

そんな中、ラクシュミーは王子ダーモーダルを出産するが、ダーモーダルは夭折し、夫ガンガーダルも病で衰弱していく。息子を喪い悲観に暮れるラクシュミーに対し、ガンガーダルは併合を目論むイギリスからジャーンシーを守るため、養子を迎えようと提案する。養子にはサダーシヴの息子が決まっていたが、最終的に養子になったのはラクシュミーの側に歩み寄った別の子供だった。

ガンガーダルは養子となった子供に「ダーモーダル」の名前を授けるが、決定に反発したサダーシヴはラクシュミーへの服従を拒否して国外追放される。数か月後、ガンガーダルが病死してラクシュミーが摂政としてジャーンシーの国事を掌握するが、イギリス東インド会社は「失権の原理」を口実にジャーンシーの併合を画策する。総督ダルハウジー侯爵の指令を受けたゴードン少将の部隊が王宮を制圧すると、ラクシュミー服従を拒否して王宮を退去する。退去する彼女の元にはジャルカリたちが集まり、ラクシュミーは群衆を引き連れて野に下った。

 

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っとまあかなり複雑な展開で映画も3時間近い作品だった、、インド映画のおきまりなのかこんな雄大な伝記叙事詩でも民衆が歌い踊るシーンがふんだんに出て来る。ひょっとしてこれはミュージカルか、、と思わせるが別にそんな展開にはならず全編至極真面目な王女様の物語だ。

 

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兎に角、マルカルニカ女王は強いのだ、、何百の敵に囲まれてもその剣術振りは凄まじく敵を圧倒してしまう。終盤は1857年、インド統一を目論むイギリス軍との交戦がヤマ場になっておりこれが”インド大反乱”として後世語られる事になる。まあ凄まじい映画である事は間違いないしマニカルニカを演じたカンガナー・ラーナーウトは美貌でスタイルも良く一見の価値ありじゃなかろうか?