”アルバレス・ケリー”(66年)
どうも先日007の初日へ行って大満足したせいか他の映画を見る気力が失せちまった、、どうにも大画面大迫力の余韻があって他所に目が向かないのだ。でもうちのレコーダーをチェックしたら”アルバレス・ケリー”と言う古い西部劇があったのでこれなら良かろうと見る事に、。
最近思うのだが自分じゃ見ていると思っていた映画がそうじゃないって事に良く気が付く、これは単に内容を忘れているのかそれともタイトルだけで本当は見ていないのか、、或いは一部だけ見ているんだろうか?この映画もそのジャンルで全く内容は記憶に残っていないのだ、。
主演は若きウィリアム・ホールデンとリチャード・ウィドマークで監督はエドワード・ドミトリクで原題はそのまま主人公の名前で”Alvarez Kelly”だ。
時代設定は1864年の南北戦争の最中、アルバレズ・ケリー(W・ホールデン)はメキシコ人の設定だが生粋のカウボーイでプロの牛使いでもある。戦禍で食糧難の戦場へ食肉、いや牛を届ける仕事をしている。
ロシター大佐(R・ウィドマーク)は南軍の将校で北軍の為に大量の牛を戦前に届けたばかりのアルバレスを誘拐し今度は自軍の為に戦場へ牛を運ぶ仕事を押し付けようとする。早い話、先日北軍へ届けた牛から横取りして欲しいと言うものだが最初は抵抗するも左手の小指を拳銃で吹っ飛ばされてしまい止む無く承服する事に、、。
そんな相対する南軍の将校と牛の運搬で生計を立てていた男の信念を描いたモノでなかなか魅せる仕上がりだ。ウィリアム・ホールデンは”慕情”や”戦場にかける橋”の後でまだ人気絶頂の頃、リチャード・ウィドマークは”アラモ”や”馬上の二人”の後の出演作で西部劇中心で大活躍していた頃だった、。
映画の後半は互いに憎き相手として対立が絶えない二人だったが任務の成功から互いを認め合い、友情らしきものも構築していくと言うエンディングで派手なアクションシーンはないものの異色な西部劇として楽しめる一作になっていた。
唐突ですが以下はボクの選んだウィリアム・ホールデン主演作のベスト・ファイブ;
”サンセット大通り”
”慕情”
”戦場にかける橋”
”第十七捕虜収容所”
”麗しのサブリナ”
”ピクニック”
そしてリチャード・ウィドマーク版は、、;
”折れた槍”
”襲われた幌馬車”
”アラモ”
”馬上の二人”
”刑事マディガン”
ってところでしょうか?