”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”依頼人”(94年)

この映画は原作も読んだし、映画館でも見ているのだがそれっきり30年くらいが経過してしまった。原題は”The Client"で当時付いた邦題は”依頼人”、それがDVD化されて”ザ・クライアント 依頼人”になったらしい。

 

f:id:guch63:20211011144925j:plain

 

主演はスーザン・サランドントミー・リー・ジョーンズブラッド・レンフロが11歳の少年、”依頼人”を演じている。ハリソン・フォード主演の”目撃者”と設定は似ていて殺しの現場を目撃した少年が悪い連中に口封じの為に狙われると言う図式だが、、こっちの少年は弁護士に保護を求めていく。

今見るとツッコミどころが満載でビックリするが初めて原作を読んだ時はかなり手に汗を握る展開で最後まで一気に読み進んだ覚えがある。

舞台はテネシー州のメンフィスでレジー(S・サランドン)は離婚調停などを手掛ける弁護士だ。其処へ飛び込んで来るのがマーク少年(B・レンフロ)でマフィアご用達の弁護士だが森の中で拳銃自殺した際に思わず漏らした秘密を握っている。その秘密とはマフィアの殺し屋が上院議員の殺害に関与していて死体を隠蔽した場所をマークに言い残しているのだ。

普通ならそんな秘密を漏らしても11歳の少年じゃどうにもならないのだがバカな殺し屋一味が現場から逃げたマークを追って彼らの住んでいたトレーラーハウスに火を放ったりするから問題が大きくなりしかも逃げたマークが弁護士が集まっているビルに入り込んでしまうので余計に収拾がつかなくなる。

そして登場するのが検察側のロイ(T・L・ジョーンズ)で上院議員殺害の捜査中事件が一気に目撃者の出現で解決出来る可能性が出て来た訳だ。そしてそのマークに証言させようとするのだがそうは上手く行かず敵を相手にする前にレジー弁護士、そして肝心のマーク少年を上手く説得しなくてはならない。

この三者の対立が見応えがある、夫々の主張は判るし証言したら最後、マークの弟、そしてシングルマザーの母親までマフィアに狙われる事になってしまうのでうかつに裁判所で証言する訳には行かないのだ。終盤は検察側とFBIの申し出で”証人保護観察処置”を適応し全く違う身分、氏名、居住地、そして教育からママの仕事先まで斡旋して貰う事になりめでたしめでたし、、となる。

チョイと年数が経過し過ぎてしまい改めて見ても当時のドキドキ感は半減していたのは残念だった、。それにマーク少年を演じたヤツがどうにも馴染めなかった、、。