”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”セント・オブ・ウーマン / 夢の香り”(92年)

これはアル・パチーノにオスカーで主演男優賞をもたらしたヒューマン・ドラマだ。フランク・スレード中佐(A・パチーノ)は全盲の元軍人、その彼を一時的に助けるアルバイト、案内人としてやって来るのがチャーリー(クリス・オドネル)で彼らの交流を描き最終的には夫々が人生に新たな目標を持ち再出発して行く、、と言うお話だ。

何と言っても劇中、盲目のアル・パチーノが瞬きを一切せずにタンゴを舞うシーンは絶賛ものでこの場面を撮る為だけに映画が作られた、と言ってもおかしくない程だ。

 

 

1993年のオスカーでは主演男優賞にノミネートされていたのが、、;

クリント・イーストウッド許されざる者

デンゼル・ワシントン(マルコム X)

ロバート・ダウニーJr(チャップリン

ティーブン・リア(クライング・ゲーム)の5人だった。

ボク的には”チャップリン”を演じたロバート・ダウニーJrに一票投じたい気分だったがやはりこのタンゴを踊るシーンには負けた。

 

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それにしても彼の代表作、”ゴッドファーザー”では3部作全てでマイケル・コルリオーネを演じているのだが、最初のlではマーロン・ブランドへ、助演男優賞は受賞したがその後、llになって今度はマーロン・ブランドは居らず今度こそはと思いきや主演男優賞はロバート・デ・ニーロへ、、自身はノミネートはされたが獲れなかった。

そして今度は”ゴッドファーザーlll”へ、そしが助演男優賞アンディ・ガルシアへ行ってしまい三部作全てに大活躍したマイケル、即ちアル・パチーノは最初の一本で助演男優賞だけに終わっているのだ。

そんな過去から20年以上が経過してやっと主演男優賞を得た訳なのでそりゃ彼にしても感無量だったんではなかろうか?

しかしまあScent、(香り)みたいな単語をそのままカタカナ表記するかな?副題に(これは後年付いた)”夢の香り”と言う立派な邦題があるんだからそのまま使えば良いと思うしWrong(悪い)だってロングと書くと長いと混同する。

ゴッドファーザー”を”神の父親”(本来は名付け親と言う意味)にしろとは言わないが最近ではCarnage(大虐殺)をそのまま使い”レット・ゼア・ビー・カーネイジ”だなんて邦題がまかり通るのには驚くっきゃない。こんな邦題じゃどんなに素晴らしい映画だとしてもオレは絶対に意地でも見てやらない。