”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ジョーンの秘密”(18年)

原題は”Red Joan”と明らかにジョーンをスパイらしく仕立ててあるがジュディー・デンチのスパイ映画、、と来れば見ない訳には行かない。007の”M"役からその後日談みたいな気分で見始めた、。映画の背景は2000年のイギリスの田舎町、庭木の手入れをしているジョーン(J・デンチ)の元にMI5情報局の捜査官がやって来る。そしてあっけなく逮捕、連行されてしまう。

物語は連行された先の尋問室で始まるのだが同席するのは息子で弁護士のニック・スタンリー(ベン・マイルズ)、当然彼も我々見てい側もこりゃ無罪でないの?と思うのだが画面は一気に戦前のロンドンへ、。

 

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そして登場するのが若くて魅力的なジョーン(ソフィー・クックソン)だ。その若きジョーンと老いたジョーンが行ったり来たりで物語は進んで行く。若きジョーンはキャンブリッジ大学で物理学を専攻していて優秀な成績を収めている。担当の大学教授からも重宝がられ新規研究に携わるよう抜擢され助手として活躍して行く。

その研究内容が原子爆弾の開発で米国より先に開発を進め兵器として米ソに対しても抑止力を持つ事に主眼が置かれている。そんな若いジョーンにはレオ(トム・ヒューズ)と言う恋人がいるのだがどうも彼は親友のソニアとつるんでソ連びいきらしい、。

そんなで登場人物が出揃ったところで時代は2000年に、、この辺りからどうもMI5がジョーンをスパイと断定したのはそれなりに理由がありどうもこれは濡れ衣ではないような雰囲気になって行く。

っとそんなお話だが途中から若きジョーンが中心になって行きジュディ・デンチの出番が少なくなってしまう。しかしイギリス情報局も半世紀以上が経過した事件、”容疑者”の立件をするかな?しかも同人は80歳を越しているんだし、、そんな事を思っていたらどんでん返しもなくアッサリ容疑が固まってしまった。

ジョーンは(若い頃)、先の大学教授共どもオーストラリアへ渡って行き訴追を逃れていたようなので2000年になりイギリスへ帰って来た後に身柄を拘束された様子だった。それにしても広島、長崎で実際に使われたこの”スーパーボム”、そんなモノを開発せずともそれに実際に使うことなく終戦は迎えられたのではないだろうか?事実を基にしたお話なので余計その点が気になった。