昨日書いたのは原題が”Italian Job"それが邦題は”ミニミニ大作戦”に、、そして今度は原題が”The Bank Job"、それの邦題は”バンク・ジョブ”だぁ~、、。共通する出演者はジェイソン・ステイサムだけだがこれがなかなかイケるイギリス式強奪事件で実際に起きた事件を映画化している。以下は4年前にYahooで投稿した記事だが、、;
原題はそのまま”The Bank Job"で主演は派手なアクションのないジェイソン・ステイサム、そんな殴り合いやカーチェイスがなくても最後までダレずに見れるこれぞイギリス版強奪事件を題材にした映画だ。しかも元ネタは71年に実際にロンドン市内の銀行を舞台に起きた事件である。
”事実”と言う題材からいけばちょっと観点が違うがアメリカ版の銀行強盗は押し込んでから中に主犯が閉じこもりセイフティ・ボックスを空にしていく、、”インサイドマン”があった。此方は同じセイフティ・ボックス狙いだが押し込む動機が大分違っていた。
事実とは言ってもプロットが実に巧みだ、それに前科のあるちょっと悪い仲間、そしてもっと悪いヤツら、更にはスコットランド警察の収賄まみれのワル、更には政府高官からMI5の捜査陣、、善人は何処にもいない、、そんな連中を巻き込んだ実に大胆な”政府御用達”強奪事件に仕上がっている。
こんな号外が事件後に配られた、、これは映画の中の事だが71年に実際に起きた時のニュースは覚えている。でもそんなに政府高官を巻き込んだ大事件だったとは、、それは知らなかった。
マーティン(サフロン・バロウズ)は空港で足止めを食う、税関がスーツケースを調べると白い粉が、、映画はいきなり何が何だか判らぬままにこんな場面からのスタート。
一転してテリー(J・ステイサム)、今は堅気になり個人経営で中古車の販売をやっている。どうも先のマーティンとは以前付き合いがあったような、、そしてある晩、マーティンがやって来て銀行強盗を持ちかけるのだ。しかも個人用のセイフティ・ボックス狙いだと告げられる、。
此方は目標は銀行、、とはっきりしているがロバート・デ・ニーロ主演で制作された98年の”Ronin"はパリが舞台で目標がジェラルミン・ケースと言うだけで怪しい女性の依頼で強奪チームを編成し対処する、、同じ手法である。
テリーはちょっとは考えるが”じゃ仲間を集めてやるか”、、と割と簡単に承諾そして仲間5人を集めて強奪計画を進めていく、、その方法が実に奇抜で押し込む銀行から3軒離れた店舗の地下からトンネルを掘り銀行の地下室にある金庫室へ到達すると言う方法だ。その作業中に、、MI5との繋がり、賄賂を渡しまくっている悪人、そして政府高官の嗜好などが紹介されていくがまだ何がどう繋がるのかは不明、。それにどうもマーティンが怪しいのだ、事あるごとにMI5の担当官とこっそり会っている。
そんな展開でいよいよ銀行の地下に到達、一同歓喜してセイフティ・ボックスの鍵をこじ開け”タンス預金”並に隠されている世界各国の札束をごっそり頂いて行く。しかしマーティンだけはある特定の番号のセイフティへ、、それをじっと見ているテリーはやはりこれが本当の狙いだったと気付くのだが、、。
これ以上書くとネタバレですがその後全部の繋がりがやっと見えて来る。夫々に思惑があり事件の真相へまっしぐら、、確かにセイフティ・ボックスってのは人に見せられない、秘密を隠して置く場所としては最適、それにそれが盗まれても誰も”ソレは私のです、、”と名乗り出ない。実際にエンドロールにも100名余からの金庫保持者は箱の内容を証明する事を拒否したとか、その辺はアメリカの”インサイドマン”の真相にも通じる部分がある、。
やはりイギリスを舞台にしたこの手の犯罪映画はとても良い、それに事実って事で余計に興味が湧くし、、そしてジェイソン・ステイサムは他のアクション映画より断然良かったと言ったら言い過ぎか?
俺にもナニか銀行の貸金庫に預ける物はないかな~、、あっ、盗まれたらそれっきりだ、、。