”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

"Tom Clancy's Jack Ryan" (19年~)

日本語で書けば”ジャック・ライアン”だがアマゾンが制作したこのスピン・オフ版と言えば良いのか最初っから有料配信用に制作されたアクション・スリラーはメインタイトルに原作者名をつけて”Tom Clancy's Jack Ryan”となっている。

 

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これまで多くのジャック・ライアンが活躍する原作が映画化されていて最初はアレック・ボールドウィンが演じ、”レッド・オクトーバーを追え”(90年)でデビューした、、とは言っても主役はショーン・コネリーに奪われていたのだが、。

それからハリソン・フォードが襲名し”パトリオット・ゲーム”(92年)、”今そこにある危機”(94年)に出演した後はベン・アフレックが後を継ぎ、”トータル・フィアーズ”(02年)でライアン役を演じた。そして若きライアンが現場工作員として活躍する”エージェント・ライアン”(14年)ではクリス・パインが抜擢され彼をリクルートする上司がケヴィン・コスナーだった。こうして手を変え品を変え長い年月を原作者のトム・クランシーの財布を分厚くして来ている。

この制作方式が大きく違うのは対極にあるジェームス・ボンドじゃなかろうか?もしトム・クランシーとどこぞの制作会社がそこそこの映画制作上の版権権利を限定しておれば主役をそんなにコロコロ変えずとももっと大ヒットする要素はあったと思う。

原作から行くとこのジャック・ライアンは海兵隊出身の少尉で証券会社へ転職、その後、非常勤分析官としてCIAで勤務するようになる。それが感染症が専門の病理学者キャシーと出会い結婚し出世街道を登って行く、、その過程で色々な難事件、テロ破壊活動に関与し最終的にはアメリカ大統領に就任する程の実力者って事なんだが、、。

このアマゾン版”ジャック・ライアン”では演じているのがジョン・クラシンスキーと言う若い俳優さんだ。下っ端の分析官としてウェンデル・ピアース扮するジェームス・グリアーの元でその頭脳明晰さと分析力を発揮しデスクの向こうに座っている側から現場でテロ組織撲滅に遭遇すると言う大活躍振りが描かれて行く。

普段見ているイギリス版、推理ミステリードラマとは大きく違いアクションの多い作風だがシーズン1の3話まで見たところでは外貨資金が大きく動く不審な法人がどうやらペーパーカンパニーらしいと判断したライアンが中近東へ飛びその原資資金がテロ組織の軍資金ではないか、、と言うところまで来ている。

こうなるとなかなか目が離せなくなって来るなぁ~、、既に”ボッシュ”に続きどっぷり漬かっているような気がする、、。