”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ウィンチェスター銃 ’73”(50年)

NHKBSで配信されたこれ又、古き良き時代の西部劇だ、、主演はジェームス・スチュアートとシェリー・ウィンタース、監督はアンソニー・マンで端役で若きインディアンの酋長にロック・ハドソン、そして騎兵隊の一員として3コマプラス3行くらいのセリフでトニー・カーチスがアンソニー・カーチス名で出ている。

 

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更に劇中ダッジティーが出て来るがその町の保安官がワイアット・アープだ。時代背景が1876年の7月なので1881年に同じ町外れの牧場で起きた”OK牧場の決斗”はこの5年後って事になる。

そのダッジティーへやって来たのがリン(J・スチュアート)で独立記念のお祭りの一環で開催されるライフル射撃大会に参加するのが目的だ。その大会の優勝者には新型ウィンチェスターライフル銃が賞品として提供されるのだが職人が1000丁のライフルを作っても一丁しか出来ないと言われる程の名品で物語はこのライフル銃が人から人へ渡って行くサマを描いている。

ならず者の裏切りやインディアンの襲撃、悪党仲間の銀行強奪事件、そして最後のクライマックスはリンと弟の兄弟対決へと進んで行くのだが最後までこのウィンチェスター銃を巡る戦いに終始し目が離せない。

そりゃ今の基準からいけば古臭い手法かも知れないが西部劇としてはジョン・フォードやその他大勢の西部劇の巨匠監督に混じってアンソニー・マンは派手さは一切なしに実に等身大で実直な主人公像を描いている。