”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”刑事フォイル”(02~15年)

これは異色の刑事モノだった。何せ時代背景が第二次大戦の戦禍が迫りくるイギリスのヘイスティングと言う田舎町で其処の警察署に配属されているフォイル刑事(マイケル・キッキン)、部下のミルナー巡査(アンソニー・パウエル)、フォイルの専属女性運転手、サム(ハニーサックル・ウィークス)たちの活躍を描いているのだ。

戦争の混乱期に紛れて起きてしまう殺人事件の捜査だがシーズン1の3話ではある容疑者が召喚されるが漁師の父親の願いでダンケルクから兵士の撤退を援助する為に一隻でも船が必要と言われ容疑者だった息子が行く事を許可する、、こんなのは戦争が背景にあるので可能だったエピソードじゃなかろうか?

解説によると2015年までにシーズン8が制作されていて夫々が3~4話、合計では28本作られている。各エピソードは一時間半なのでこりゃ先が長いぞ。更にお話が進むにつれクリストファー・フォイル刑事正は情報部に迎えられMI5で冷戦下の諜報活動に従事するそうだ、。まあ所轄から刑事、そして本庁を経て情報部と言うのはあり得るお話なので戦後の活躍も楽しみだ。

 

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フォイル刑事役のマイケル・キッチンは過去には007シリーズにも何回か配役されているが主演級の活躍って訳じゃない、それがこの刑事ドラマでは冷静沈着、頭脳明晰、独自の判断に従って事件解決に向かう。

時には政府上層部からの圧力や妨害もあるが意に介せず真実を追求する手法は好感が持てる。部下の巡査長、ミルナーのキャラクターは戦争で左足を失くしていて派手に動き回れない分、冷静に被害者や容疑者の本当の姿を暴くことに終始する。専属運転手のサムは軍服姿だがこれ又、冷静に物事が判断出来、関係者とは良好な関係保持が出来るのでついフォイルが見逃してしまう複雑に絡んだ人間関係を解き明かす事もしばしばだ、。そんな三人三様のキャラクターが人気だった所以じゃなかろうか?