”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”21 ブリッジ” (19年)

以前から配信されていたが余り見る気にもならず放り出していたが野球中継が早くに終わってしまい札幌は昼からずっと雨、豪雨でもなくしとしとピッチャンでもない、そうかと思うと突然突風が、もう山の天気みたいに激しく変化する。

そうなるとやはり映画に走るっきゃない、。ジャンルとしてはニューヨークを舞台にした犯罪モノだが邦題の”21ブリッジ”(原題もそのまま”21Bridges")の意味はNYのマンハッタン島にかかる橋が全部で21あると言うだけで犯人が逃げ出さないように全部を閉鎖するって意味だが別に犯人はその橋を使って逃げようとする訳でもないしタイトルと主題が全く一致しないと言う不思議な設定だった。

マイケルとレイの二人組はアフガン帰りの軍人で戦場では優秀だったようだが今は犯罪歴を重ねプロの盗人になっている。その二人が30kgだかのドラッグが町のレストラン内のワインセラーに隠されていると言う情報を元に盗みに入るのだが其処には300kgを越す大量のドラッグが保管されていた。

 

 

自分たちで運べるだけの量を持ち逃げようとしたところへ85分署に所属する警官やら刑事等が駆け付けて来て銃撃戦になってしまう。警察側に8人もの殉職者を出してしまうが二人は辛うじて逃走する、。デイビス刑事(チャドウィック・ボースマン)とバーンズ刑事(シエナ・ミラー)が担当する事になり早速マンハッタン島に掛かる21の橋全部に交通規制を敷き誰も出て行けないように手配をするのだが、、。

っとそんな犯罪モノで予定してたドラッグの量が半端なく多い事からこりゃナンか裏がありそうだ、と気付くマイケルとレイだが何せ8人もの警察官を殺しているのでNY市警の追及の手は厳しく署員全員が犯人逮捕に駆り出されてしまう。

部下を8人も銃撃された85分署のマッケナ警部(J・K・シモンズ)は署長として早期解決を目指し乗り出して来たFBIから捜査権を奪い朝までの6時間で事件解決を約束してしまうのだが、、。

この辺りまではスピーディで面白い展開が続く、まあ想定以上のドラッグが金庫にあったと言うのに見ている側でも不審に感じるのだがデイビス&バーンズ刑事の活躍で仲介人が割れ、犯人像もハッキリする。

そして彼ら二人組を追って街中の監視カメラやスピード違反車から徐々に追い詰めて行くところは定番ではあるがそれなりに巧い演出だ。最後は謎解きになるのだがやはり配役陣で一番名前が売れているJ・K・シモンズが一番怪しいよなぁ~、、そして最初に出て来た”85分署”の意味が判って来る。

邦画だと確か”踊る捜査線”ってのがこんな雰囲気だったんじゃなかろうか?こっちはもう少し配役にお金をつぎ込んで最後まで真相を明かさなけりゃ設定や演出は良かったのでクライム・アクションとしてダントツで面白くなったのにと残念な結果でした。