”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”マークスマン”(21年)

同じように追手から逃げる少年と彼を助ける森林火災監視官って映画もあった。過去を引きずったアンジョリーナ・ジョリーが父親を殺された少年と必死の逃避行を演じていた映画だったがこっちは舞台をテキサスとメキシコ国境の近くに設定しママが殺された少年を助けて遠くシカゴ目指して逃避行を演じるのがリーアム・ニーソンだ。

 

 

そう言えばハリソン・フォードが殺人の現場を目撃した少年を助けてアーミッシュ部落に匿われる映画もあった。その”刑事ジョン・ブック 目撃者”はもっと古いがかなりの秀作だった。この”マークスマン”も”モンタナの目撃者”も遠く及ばないがそれでも理不尽な運命を背負ったリーアム・ニーソンはミゲル少年の殺されたママの最後の言葉を忠実に守り、遠くシカゴまで少年を届ける元海兵隊の狙撃者を好演している。

国境に近いところでベンジャミンと言う愛犬と牧場を経営しているジム・ハンソン(L・ニーソン)だが奥さんをガンで亡くし孤独な生活振りだ。経営が上手く行かず銀行から強制売却案を提示されている最中、メキシコから鉄条網を破って逃げて来た母と11歳のミゲル少年を見かける。

彼らを追ってメキシコの麻薬カルテルの一味が銃撃して来て母親は凶弾に倒れてしまう。その最後にシカゴの住所が書かれたメモを手に握らされる訳だが銃撃戦の最中に弟を殺された首謀者一味は国境を越え執拗に追いかけて来る。

そんな逃避行だが悪い奴らには行く先が筒抜けで何処までも追いかけて来る。町のパトロール保安官を買収していたり、クレジット・カードの使用先からジムの足取りを追ったりでなかなか手強い相手なのだ。そんな追撃の最中にそもそもナンで母親と息子が追われる事になったのか謎解きもあるが息もつかせぬ鬼ごっこが最後まで続く、、。

まあ最後まで無難に仕上げられているがオレ的にはもう一捻りが欲しかった、、それと愛犬が銃撃されるのはちょっとなぁ~、、それと終盤になってもシカゴでミゲルを待ち受けている人が誰かは判らないし無事送り届けたジムがバスの中で息も絶え絶えなのがスッゲー気になってしまった。こりゃ名作、”シェーン”へのオマージュかい??

このところ絶不調で映画も、外国ドラマのシリーズも普通のTV番組だってまるっきり見てない。コロナ禍の倦怠感か、、と言われても信じてしまいそうなくらいだが加齢と共に気力、体力、思考能力までも失われている気がしないでもない、。