”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

アットランダムにTVで映画を、、

“Into The Wild“ - 昨年封切られたショーン・ペン監督の秀作。どこの評論家諸氏からも一般の洋画ファンからもすこぶる付きで評判が良い。普通星印でランクを競うが何と何処の論評を見ても星が4個かそれ以上、、これには全く驚かされる。キネ旬でも確か本年度のトップ4くらいにランクインされる程の秀作だ。

同じクロウト受け抜群の“ノーカントリー”(何とも酷い邦題だ)に通じるところがあるように思うがどうもおっさんはこの手の難解、不誠実な映画がダメである。例え20歳くらいに見たとしても、、、マッタク共鳴出来ないと自信を持って断言出来る。最初は“Midnight Express”風に実話を基にしたものと期待したのだが、、完全なるロードムービー仕立て、遂に最後までストーリーに身を任せる事なく感情移入出来ず消化不良で終わってしまった、、。

“The Russell Girl“ - 最初からTV放映用として制作されたものだがこれが以外とピリリとした佳作だった。ストーリーは出だしにうら若き女性が病院で医者から白血病である事を告げられる、、。ショックの彼女は長距離を運転して実家へ帰るのだがそのお隣りの奥さんが向ける目が妙に変だ、、こりゃ何かあるなと思いきや案の定、6年前の事件が明るみになって行く、、と言うもので最後まで引っ張られる展開に。

まあ日本でも芸術祭参加番組とか開局記念などでドラマが制作されるがそれの映画版とでも言える。しかし脚本、演技、撮影、、、と日本ではなかなかここまでは出来ない(制作費の問題もあるが)のではないだろうか。たまにTVでこんな佳作に出会うと嬉しくなってしまう。まあ高い受信料払ってんだから、、、。