”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

さらばシアトル、又、何時か来れるだろうか、、?

Korean Airのブリスベン~ソウル間の機材はエアバス300の200人乗り、席列は2-4-2で横8人掛け、しかしながら古い機材なので一人用の映画用画面がなくキャビンの前方に一つあるだけ。ソウル~シアトル間は何と言ってもドル箱路線らしいので使用している機材はボーイングの777、席列が3-3-3でエコノミーでも全席個人用)画面が付いている。往復とも満席でひらすらジッと耐える11時間、そこで片っ端に6本も最近の映画も見まくった。これで延べ12時間近くは映画を楽しんだが飲食で1時間、その他で、、やはり長かった。行きはそれなりに期待感も高かったし何とか勢いで行ってしまったが帰りは遠かった。
 
しかもお恥ずかしい、乗り継ぎのソウルで何と上りのエスカレーターから4-5段転落事故まで起こしてしまった。11時間も座っていた反動で足がもつれたと言うのが云い訳。機内持ち込み用の小型スーツケースを支えてエスカレーターに乗っていたのだがそれが斜めになっていて段が上昇するにつれ横揺れし不安定になりそれを支えようとした途端自分の足元がおろそかに、と言うことなのだがまたま上に乗っていた日本人のおじさん二人が急きょ助けの手を差し伸べてくれた。だが映画みたいには行かない、、ずるずるって感じで最後は真横にドタン、しかも段が次々と上がってくるので起きれやしない、その内両足が完全に宙を向いてしまった。左の膝がしらを打ったのかとても痛いがその時は動転しているし何とも公衆の面前、恥ずかしさで必死にせり上がって来る段と格闘、先のおじさん二人が停めろ、停めろ!と叫んでいるのは聞こえたがそうなりゃ大ごとになるそこで一旦両足を身体より下の方向へ向け段に足をかけながらやっとの思いで起き上った。多分明日は膝を始め派手な痣が出来ているだろうな、、。一段上に乗っていた家内はあーっ、あっーと言うだけでどうにもならない自分でも両手に荷物を抱えているのでとうちゃんが段をずるずる落ちるのを見ているだけ、、、。最後になって参ったなこれには、思いだすと痛いぜ、、旅行者災害保険には入っているが使わないで済むに越したことはない。
 
そしてその後さらに10時間が経過してブリスベン上空、丁度朝焼けで今にも日が昇る瞬間がこれ。ああっカメラ、カメラと言っている間にドンドン昇って来て結局こんな事に、、そして市内を大きく旋回して空港へ、、2週間のお勤めが終わった瞬間でした。
 
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こうして見るとブリスベンもシアトルに引けを取らない大都会だ、、。高層ビルの数だけなら負けないぞ。
 
イメージ 2朝靄がかかっていたが気温14度、街の真ん中をブリスベンリバーが流れリバーシティーと呼ばれる所以、市内は人口50万人程度でシアトルと変わらないがあちらには近場に同程度の大都会を沢山抱え総人口が450万人とか、、同じレベルで比較すると此方は150万人でクイーンズランド州全部でやっと450万人に達するそうな。やはり経済規模は違う、、、有名企業だってボーイング(今は本社機構はシカゴに移転)を始めスタバやアマゾン、ウェアハウザーにマイクロソフトその他諸々、とまあそんな両都会でした。
 
 
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我々にとっちゃどっちも西洋人の都会だし街だ、、誰に会ってもはっきり言ってそんなに風貌は変わりゃしない、一旦英語を喋べりゃ違いは判るし性格の違いは歴然としている。そんな中、おっさんなりにこの違いは凄いと思わせる事を、、それは何処へ行っても感じさせられるのはレストランでの対応である。何だチップの計算やら面倒だし何でそんなに余計な事をしなくちゃいかんの、、?と言われる向きもおられるが事、サービス業に関してはオーストラリアはマダマダ、、小学生と大学生並みの違いがある。
 
アメリカの場合、固定給が最低基準、そしてチップだけを頼りに稼ぐのが当たり前。此方は最低賃金が保障され日曜、祭日などの営業では3割増しの時間給を覚悟しないとならない。従ってこりゃやる気の問題だ、、オーストラリアでは回転がすこぶる悪く7時の予約を取られたらその晩は僅かそのテーブルは一回転しかしないし予約がなけりゃ店のオーナーはそんな事はないにせよ現場を預かる担当者はもうけんもほろろだ。アチラの場合はと言うと予約なしでも何とか必死でやり繰りする気構えがある。そりゃ担当テーブルが多けりゃ4人で総額200ドル、25ドルくらいは手元に入るそれを一晩4テーブル持てばもう100ドルだ、、そう思うとサービス精神とレストラン成功の鍵はこのチップ制度にあると見た。現に何処の店に入っても不快な思いをしたケースは皆無だ、そりゃ我々が帰った後で何を言われているかは判りはしないが取り合えずチップへの期待からそんなヒドイサービスに出くわす事はない、、。
 
本来はチップなしでも100%お客様にご満足頂ける事を身上に我々も頑張って来たものだがこのチップの効用は思わぬ経済力の基になっているのだと改めて気付かされた次第である。