”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”グランプリ”(67年)

イメージ 1ジョン・フランケンハイマーが監督したシネラマ大作である。公開されたのは66年、主演にジャームズ・ガードナー、イブ・モンタンエヴァ・マリー・セイント、そして三船敏郎と言うキャストで世界を転戦するフォーミュラ1の舞台裏を描いた秀作だ。

公開当時、シネラマ館席のど真ん中であたかも自分がF1の運転席に座っているような臨場感を味わった、、半世紀近くが経過して今なら3DやCG処理されたレースを見せられればその緊迫度は桁違いだとは思うのだが、、当時の最新技術を駆使して100台からのカメラを使い撮影されたレース場面はテレビの画面で見ても素晴らしい。

当時のフランケンハイマー監督は62年にバート・ランカスターを使い”終身犯”を撮り同時にシナトラ&ロレンス・ハーヴィーで”影なき狙撃者”、64年には再度バート・ランカスターカーク・ダグラスで”5月の7日間”、そして又、バート・ランカスターを主演に迎えて”大列車作戦”を完成させている。どれも秀作で的確に捉えた主題が洋画ファンの心を捉え”巨匠”としてもてはやされていた。その巨匠が66年に発表したのがこの”グランプリ”だった。

カーレースでチャンピオンを争うレーサーたちの姿を描いたアクション。アメリカ人のF1レーサー、ピートはモナコなどヨーロッパ各地を転戦する過酷なレースでライバルたちとしのぎを削っていた。常に死と隣り合わせの彼らは、プライベートでも癒やされるどころかそれぞれに色恋沙汰で揉めている。やはりピートも皆と同じように男女の問題を抱え、ある日妻と別れる羽目に。そんな時、彼はホンダ・チームの矢村から誘いを受けた。やがて、実力を買ってくれた矢村のもとでレースに参戦したピートは、期待通りの強さをみせていく。こうしてライバルたちと競り合いながら、いよいよイタリアでのグラン・プリ終戦に挑むのだが…。

シネラマ70mmの大画面に繰り広げられる大迫力の世界グランプリ。今観るとマシンのフォルムに古さを感じるが、疾走する車を捉えたカメラの凄さは語り草となっている。特に、モナコGPを低空飛行のヘリから追ったシーンのド迫力はフランケンハイマーの真骨頂と言っていい。また豪華なキャストとその配役のうまさも忘れ難い作品で、中でもY・モンタンと三船敏郎が渋い味を出している。by Allcinema

なのだが知ってはいても実際のレースがどんな風に開催されているのかについては全くの無知、免許証だってまだ持っていなかったし、、それでも三船敏郎の役柄はホンダの本田宗一郎氏だと判るし最初にクラッシュした選手にもモデルがいるし実名で出て来る選手もいて興味深く見れた記憶がある。この時代、60年代の初めから67年くらいまでの7年間は実に良く映画を見た。70mmで撮られた史劇やハリウッドが人気俳優さんを集めて威信をかけて制作した映画、ダメな映画もそりゃ多かったが、、まだ映画スタジオが独自の資金調達と配給方法で世界へ売り込む時代で年間200本程度が制作されていたっけ、、。

後になって気付くのだが途中、全く日本で流行した歌も、映画も(邦画は勿論)完全に抜け落ちている”年月”がある。83年から88年くらいまではこりゃ重度の健忘症だったのか??と思えるくらいに見た映画のタイトルが思いつかないのである、、後になってビデオなりDVDでは見ているケースが増えているのだがこの期間、リアルタイムで見た映画は”ほぼゼロ”状態である。そう言えば子供たちも何時の間にか勝手に大きくなっていたような気もするのだが、、、映画だけが疎遠になっていた訳でもなさそうだ、、、。

”グランプリ”で転戦していたらどうもヘンなところへ飛んでしまった。だからブログって言うんだ、。



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