”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”太陽はひとりぼっち”(62年)

この映画は日本では62年に公開された。確か日比谷劇場だったかみゆき座だったかどちらかだったのだが、、はっきり言ってナニが何だか全然判らなかった、、無理もないまだ紅顔の美少年、中学生だった。

もし理解出来たとしたらそりゃもうスゴいませたガキじゃなかろうか?

太陽がいっぱい”とか”地下室のメロディー”等は白黒のはっきりした犯罪映画、それなら100%理解出来たものだがこのミケランジェロ・アントニオーニ監督描くところの”不毛の愛”、こりゃチョイと無理だった。でもミーナが歌うテーマ曲、これは帰り道に三原橋レコード屋でドーナツ盤を買って帰った記憶があるのだ、。

それからかなり長い間、曲は覚えていたが全然再見する事なく改めて見たのは結婚するちょっと前だったか?こんな映画を見ちまうと自分じゃ自信も無くなるかと思いきや全然そんな事にはならなかった。何せもう猪突猛進、一切脇目も振らずに突進している最中だったし、、何せ電話で知り合いずっとやり取りは仕事オンリーで暫くは電話で話すだけ、それも奇遇なんだが同じ映画館のあった反対側、日比谷であっちはパークビルの二階にいたのだ。

そして”太陽はふたりぼっち”になったのが僅か2ヶ月後であっと言う間に略奪婚で今度は”太陽がいっぱい”にと相成ったので御座います。ああ~、又余計な事を書いちまったかな?

しかしイヤだね~、、それからもう半世紀を超えているし、、映画の方は確か言語がイタリア語だった。別にアラン・ドロンはフランス語を喋ってない、、そんな事は気がつかなかった、フランスとイタリアの合作で舞台はローマの証券取引所、恐らく監督とモニカ・ヴィッティに合わせてそうなったんだろう?

さてジジイになった現在、もう一度見たら今度はどんな印象を持つのだろう?鮮烈な印象はそのままに頭の片隅に残して置くほうが良いのかな?