もうゴールデングローブ賞とかアカデミー賞からはすっかり遠いところへ来ている気分だ。興味はあるにしてもさてナンでこんなに自身のモチベーションが下がっているのか?最近やっとそれに気が付いた、、。
それはオーストラリアじゃ嫌でもテレビのニュースやネット配信なりでそろそろそんな時期でどんな映画が候補になってます、や今年のオージー候補は、、?、と知らず知らずに教えてくれる。それに同じ言語のアメリカからなので英語で直接入って来る情報量が半端なく多いのだ。
現にリアルタイムの放映だってそのままハリウッドから特派員がスカイプ回線で状況を伝えてくれる。それが日本にいると、、、テレビもネットも昼のお笑い番組にせよ誰も何も報道してないのだ。辛うじてJ:COMの定期出版物でオスカー特集をやっているがもう殆どニュースが入って来ない。
幾ら同時通訳があってもまさか日米首脳会議みたいな口調で”たった今、メリル・ストリープさんが壇上へ呼ばれました”何てのは聞きたくもないし俳優さん受賞のスピーチが同時通訳だったりしたらもっとツマンネー、、ネット最先端の技術を持ってすれば同時にテロップで翻訳して字幕を出す、、なんて事はムリなんだろうか??
そんな具合なので、無論民放じゃ鼻っから放映はしないが課金されていてもリアルタイムじゃ見れないのだ、WOWOWで同時中継が唯一のチャンス、なので自然と興味が失せると言うのが真相だろうと思っている。そんな事を思っていたらブリスベンでお世話になっていた”映画ファンクラブ”から”今年のオスカーにもノミネートされている秀作を是非、シニアは9.50ドルです”と案内メールが配信されて来た。
その映画が”グリーンブック”である。既にあっちでご覧になったお友達からは”良かったですよ~、、是非ご覧ください”との報告も来ているのだ。早速調べたら日本での公開は割と早く3月1日になっている。ちょっと脱線するが何でクリント・イーストウッド御大の映画がずず~っと遅くてこっちのとても日本では大ヒットする予感がしないヴィッゴ・モーテンセン主演の地味系映画が先に公開になるんだか??日本の映画配給元の思惑は実に不思議だぜ、、。
タイトルになっている”グリーンブック”、これはアメリカンには馴染みのある本で、観光名所や巡回ロードを細かく紹介してくれるロードマップみたいなものだ。遥か昔から出版されており(今はナビに取って代わられているが)まさにモノログナビである。
そして映画は60年代後半、ディープサウスを舞台に一人のおっさんが仕事にあぶれ止む無く著名な演奏家のお抱え運転手として公演先の街へ帯同する、、と言う一種のロードムービーである。当然白人VS黒人の意見、習慣の違いから白人は普段は入って来ないはずの南部の街並みを運転手として回るうちにご主人と交流、葛藤を経てお互いが理解していく、、昔あったモーガン・フリーマンの”ドラビング・Miss・デイジー”の反転と言った趣なのだ。
最近はもう手当たり次第に映画館へ行くと言う事はなくなってしまった。以前のように沢山見ているともうアタマが混乱してしまい折角秀作を見てもその印象が翌日
他の映画を見る事で薄れてしまうのだ。これはテレビで映画を見ていても同じで一番最近見た映画っきゃ印象に残らないのだ、それも最後まで見てどうもこれは昔、見たな~、、っと健忘症気味なのだ。なのでこれは久し振りに”一発必中”、公開されたら飛んで行こうと思っている。うん、札幌じゃやらないって事はあるまいな??