”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ゼロ・ダーク・サーティ”(12年)

この映画は事実に基づいて制作されたオサマ・ビン・ラーディンを殺害するまでを描いた映画でかなり秀作君だ。主演はジェシカ・チャスティンで監督は”ハート・ロッカー”(08年)のキャサリン・ビガロー女史、。

タイトルの”ゼロ・ダーク・サーティ”(Zero Dark Thirty)は軍事用語で夜中の12時半、岡っ引き用語だと”丑三つ時”が午前2時半くらいなので”夜九ツ半”って事になる。

実際には2011年5月2日にパキスタンの”豪邸”で殺害されているので9・11から何と10年が経過してしまった、、その10年の間に首謀したテロ活動はゴマンとありこの作戦実行だけは何故もっと早く決行出来なかったのかと悔やまれる。

主役のCIA担当官マヤに扮するのがジェシカおばさん、、高卒でCIAにリクルートされた頭脳明晰、頑固一徹のやり手捜査官、僅かの手掛かりを追ってロンドンを始め中東、パキスタン等を目まぐるしく飛び回り情報収集、そして最後は殺害作戦の指揮を執る。モデルになっているのは一説には海兵隊の男性将校だったと言う記述があるが作戦の実行部隊の指揮官(元SEAL)は中心に居たのは女性だった、、と証言しているがその真意は判らない、。

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このジェシカ・チャスティン、この映画では服装も地味で決して美人と言う訳じゃないのだがその意思の強さ、そして必ずや敵を倒す、、と言う信念はもの凄いものがある。それが画面からも伝わって来ると言う事はやはり演技賞ものだったんだろう。

まあ事実を曲げる訳には行かないし監督のキャサリン・ビグローはひたすらドキュメンタリータッチで画面を構成している。恐らく他のアクション系監督なら”事実に基づいた”と述べるだけでもっと派手なアクションに終始したような気がする。でもこの事実っぽさがエンターテイメントオンリーとはちょいと違った映画に仕上がっているのだ。

初めて見た時より今回はもっとハマってしまった、、現に9時を完全にオーバーした時間から見始めてしまい157分を最後まで突っ走ってしまった。こりゃ4時半起きの”朝散”がヤバいと思って寝ついたのはそれこそ”丑三つ時”だった、、。