”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”オブリビオン”(13年)

映画の原題はそのまま”Oblivion”公開当時意味が判らずちゃんと調べてから見に行った。日常会話に使うような単語じゃないが意味は”ぼんやり、とか無意識状態、、或いは忘却”等を表現する言葉だ。でもジイさんが途方に暮れてぼんやりしているのとはちょっと違うニュアンスかも??

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主演はトム・クルーズモーガン・フリーマン、オルガ・キュリエンコ等々、、内容はかなり独特なSF感で背景になっている地上に浮かぶポッド基地や乗り物各種を担当しているプロダクション・デザインチームはかなり斬新で優秀だ。確か各地の映画祭では複数ノミネートされていた記憶がある。

時代設定は2077年、ナレーションで地球と月はエイリアンによって破壊されその殆どが廃墟化していると説明が入る。60年前に地球外生物(異星人スカブ)に襲われ核兵器で汚染され人類は土星へ向けて移住しているとも、、そして、;

ジャック(T・クルーズ)とヴィク(アンドレア・ライズボロー)は二人だけ地球に残され空中に浮かぶポッド(住居兼監視用基地)で生活をしている。ジャックの任務は宇宙に浮かぶステーション基地、”テット”と呼ばれる基地に居る上司のサリー(メリッサ・メオ)へ監視活動を報告する事なのだがある日、パトロール勤務中に宇宙船が墜落するのを目撃してしまう。

この辺りからチョイとお話が複雑になって来る。残された人類はどうなっているのか?本当に土星に向けて移住しているのか、、そんな場面はないし状況証拠もないのだ。

ジャックは”テット”にいるサリーにも相棒のヴィクにも地上でのパトロールは止めて帰還するように言われるが墜落した宇宙船に辿り着いてみるとそれはその昔、60年前に地球を発った古い宇宙船である事が判る。しかも睡眠状態で寝かせられていた生存者が5人もいるのだ。ところが突然現れた無人攻撃機に攻撃されてしまい辛うじて一人だけ助け出す事が出来た、、その女性がジュリア(O・キュリエンコ)でジャックが毎回見る夢に出て来る女性にそっくりなのだ。

そんなSF映画なのだが何と言っても謎が謎を呼んでどうにも理解出来なくなる箇所もあるにはあるが先のプロダクション・デザインのお陰で最後まで興味は尽きない。どちらかと言うとモーガン・フリーマンの出番は余り多くないしトム君が二人になったりで大活躍するのでトム君ファンにはたまりません、。

最後まで見ればなるほどそう言う事ね、と納得(半分)出来るがちゃんと確かめるにはもう一度見るかな?

ジャックのセリフでその昔、”2017年、2月5日にここでスーパーボウルが開催されそりゃもう素晴らしい試合だったんだ”、、と熱く語る場面があるのだがそれは”スーパーボウル第51回”でテキサスで開催されたニューイングランド・ペイトリオッツVSアトランタ・ファルコンズの試合、終盤にニューイングランドが劇的勝利を収め34対28で大逆転劇を演じている。でもジャックが立っていた競技場の跡地はニューヨークじゃないのかな??それともパトロール中にテキサスに移動したんだろうか??

その時のクオーターバック、トム・ブレイディがリアルタイムで今年も絶好調、42歳にしてまだ現役だ。ひょっとして来年の”スーパーボウル”にも出て来るかも知れないのだ、、。