”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”グッドライヤー偽りのゲーム”(19年)

7月の初めにJ:COMで配信が始まりやったぁ~とばかりに課金ボタンを押そうと思ったらナンと全編吹き替え版だった、。止む無く視聴は中止、それから2ヶ月余り、やっと字幕版が制作され配信された。

技術的には吹き替え版を作るより字幕版の方が簡単に出来るもんだとばかり思っていたが違うんだろうか?それともオレのようなシニア視聴者からの声が届いたのか??

以下は以前投稿した記事、、;

原題は”The Good Liar”で単に”良き嘘つき”なんだが16年に書かれた原作が翻訳された折には”老いたる詐欺師”になっていた。今回の映画化ではヘレン・ミレンそれにイアン・マッケランが演じている。

 

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"The Good Liar" 2019

概略はこんな感じ、、;

 ロイ・コートネイ(I・マッケラン)はベテランの詐欺師であった。身分を偽って相手の懐に飛び込み、徐々に相手の信頼を勝ち取っていき、油断しきったところで財産を残らず奪い取るというのがロイの得意とする手法であった。

そんなロイが新しく目を付けたのが資産家のベティ・マクリーシュ(H・ミレン)であった。ベティは1年前に夫を亡くしてからというもの、悲しみに暮れていた。しかも、ベティは持病の発作に苦しんでおり、「もう長く生きられない」と気弱になっていた。ロイはベティの孤独や苦しみに付け入り、あっという間に彼女の信頼を勝ち取ったかに見えた。

っと此処までは知っていたしこのブログにも書かれているファンが多い、、それがやっとJ:COMで配信が始まり550円で見れるんだが、、そっちは”バッドライヤー”だよ、、この2週間、毎日あくせくアクセスしているのだが日本語吹き替え版っきゃ配信されていないのだ。先日の”リチャード・ジュエル”は字幕版が公開されるまで10日間くらいかかった。

何で今時ポチンと選択ボタンを押せば言語か吹き替えかを選べないんだろうか??技術的にはさほど難しい事ではないと思うのだが、、まさかヘレン・ミレンの正統派キングズ・イングリッシュを日本の声優さんが吹き替えしている映画なんか見たくもない、。それに重厚なイアン・マッケランだってまっぴら御免だよ。そこでモンスター・爺ぶりを発揮してJ:COMへ一昨日メールを送ったんだが無視されている。

この種の映画を好む洋画ファンは絶対に字幕派が主流だと思うのだが、、ナンでこうなるんだろう、、オレが心配しているのは近い将来、全部吹き替え版に変わってしまうって事なんだが、。

 

 と書いたのだが想像してた通り究極のコンゲームだった。どんでん返しと言う訳じゃないのだがやった積もりの側が実は逆にすっかりやられてしまったと言う痛快なストーリーでヘレン・ミレンイアン・マッケランが実に巧い、彼らの声と発音を吹き替え版でもっと若い人が演じたら雰囲気は壊れるんじゃないのかな?

先日図らずもエルキューロ・ポワロ(デイビッド・スーシェ版)、の”オリエント急行殺人事件”をちょっとだけ吹き替え版で見たが熊倉一雄が声の担当をしていた、、それもかなり声が老人っぽく声が震える始末(作為的にやっている)、、それがご本人デイビット・スーシェは見てくれはジジイだが声はもっと若いし妙なフランス語訛りが魅力しかも終盤、犯人を追い詰める場面じゃとても老人の声じゃなく適格に鋭い追及をする、、なのに吹き替え版の雰囲気はもう完全に老ポワロになっていた。

アレは恐らくご本人、デイビッドが聞いたらかなり落胆するんじゃないだろうか?別に熊倉一雄が悪い訳じゃないのだが全く”あの雰囲気”じゃないのだ。ああ~、話が脱線してしまった、、。

2ヶ月待って550円、やっと満足出来た。