”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”裏切りのサーカス” からフリオ・イグレシアス 


Julio Iglesias - La Mer

 

これは実に効果的に劇中使われた”ラ・メール”だ。歌っているのはフリオ・イグレシアスでこの映画の背景が70年代前半なのでまさに彼の人気が右肩上がりに上昇している頃だった。

映画のその肝心な場面、”サーカス”(後のMI5にあたるイギリス情報部の俗名)の年次クリスマス・パーティで使われる曲でジム(マーク・ストロング)とビル(コリン・ファース)が意味深な目線を互いに交わす場面だ。

誰が裏切り者かを捜査しているスマイリー(ゲイリー・オールドマン)がこんなパーティがあった事を思い出すのだが同時に自分の奥さんがこのパーティをきっかけにビルと仲が良くなったのでは、、と疑心暗鬼になる大切なシーンでもある。

オーストラリアの映画館で観戦した時、この歌詞が字幕になっておらず”あの曲を紹介した女性は一体何を言ってたの?”と聞かれた。当時はこの曲さえ知らず、Youtubeから携帯に録音しうちの1号室に住んでいた生っ粋のフランス人”エマニエル夫人”に聞きに行った事がある。

文字通りタイミング良く使われた挿入歌で時代と曲がもてはやされた時代背景を楽しめたものだ。”ラ・メール”はフランスで46年に発表されたスタンダード・ジャズの名曲で色々な映画でも使われているがアメリカ版だと”Beyond The Sea”として多くの人に知られている。最初に英語版としてカバーしたのはボビー・ダーリンが60年にヒットさせたものじゃなかったか?

映画についてはもうこれまでに語り尽くされているしワタシ的にはスパイ映画の金字塔だと勝手に解釈している。このブログでもイヤと言うほど取り上げているので今回は全く違う角度から投稿してみた、。