”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”追いつめられて”(87年)

原題は”No Way Out"、出口なし→脱出不能→八方ふさがりって事なんだが邦題は”追いつめられて”、、映画の内容からいけばその解釈でも間違ってはいないのだが、。それを今度は英語にすると”Chased To The Corner”、、う~ん、それだと同じだな?

 

 

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この映画でのショーン・ヤングケヴィン・コスナー、、

 

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そして”ブレードランナー”でのレイチェル役、お相手はハリソン・フォードだった。続編の”BR2049”でも、、

 


主演はケヴィン・コスナージーン・ハックマン、それと”ブレードランナー”で妖艶なレイチェルを演じたショーン・ヤングが今度はスーザン役で配役されている。それと何とこれがブラッド・ピット初出演の映画だ、最もチョイのチョイの役でクレジットもされていないので目を皿にして見てないと判らない。

トム・ファレル中佐(K・コスナー)は優秀な指揮官だがある出来事でブライス国防長官(G・ハックマン)の目に留まり彼の参謀としてペンタゴンへ呼び寄せられる。そしてある晩、ブライス長官が酔って馴染みのコールガールを転落死させてしまう。茫然自失の長官からその場へ呼ばれたトムは有能さを発揮して事故死として検視、長官は一切関係なかったと言う筋書きで事を収めようとする、。

まあ良くあるストーリーではあるのだがすんなり事故では終わらない、ロシアのスパイやら国防省の内輪もめ、それに長官に対立する反対派陣営の駆け引きやらがあって危うくトムが真犯人として今度は追われる立場に、、そんな展開でこの原題の通り”逃げようがなくなり”、次には邦題のように”追いつめられて”行くのだ。

まあCIAだのFBI等お決まりの設定だが今度は其処に軍部の調査機関まで入り乱れて果たしてトムは窮地を脱する事が出来るのか?と言う一種のポリティカル・スリラーとなっている。現代の設定とは違い未だ携帯電話も普及してないしコンピューターやら監視カメラを駆使して捜査を進めるって訳じゃない、、多少今見るとアナログだが緊迫感はちっとも損なわれていないしブライス長官の古だぬき振りは見応え大アリだ。

ジーン・ハックマンは”ポセイドン・アドベンチャー”での正義感溢れる牧師さん、それとか”フレンチ・コネクション”で見せた肝っ玉の据わった熱血漢刑事役が代表作だがこんなどっちつかずの”ほぼ悪役”が似合っているんじゃなかろうか?このデカい身体で演じた女装のオカマ役には引いちまったが(笑)。