”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”刑事ジョン・ブック 目撃者”(85年)

この映画は何回もハリソン・フォードを語るうちにオマケとして付いて来ているが単独でレビューはしていなかった。もう公開から37年が経過しているのだが改めて見てもこの映画の独創的な背景やストーリーテリングはドンと壺にはまっているしオージーの監督、ピーター・ウィアーを高く評価したい。

 

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犯罪映画としては特に目新しい訳じゃない、、6歳の子供が偶然にも殺人を目撃してしまい真犯人達から追われる事に、それを助けるのがジョン・ブック刑事なんだが問題はその子とシングル・マザーは”アーミッシュ”一家なのである。

この背景設定は実に巧い、アーミッシュと呼ばれる一族は基本的にはドイツ移民でペンシルバニアからカナダはオンタリオ州に居住している宗教団体でこの時代に置いても移民当時の生活スタイルを変えずに電気もない、クルマもない、、と言う”吉幾三”歌のような生活をしているのだ、。

現在でもその人口は40万人からが東海岸に点在していて移動は馬車、オイルランプの生活を続けているのだ。そんな人たちとの交流が中心になった異色刑事モノと言っても良いのではないだろうか。

 

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犯人追跡の最中に右の脇腹に銃弾を受けたジョンはママの(ケリー・マクギリス)の手厚い看護で一命を取りとめる。そして回復するまでそのアーミッシュ部落に滞在し子供のサミュエルやママと親交を温めるのだがどうも署内には内通者が居てジョンが目撃者を匿っている事実がバレてしまう。

そして終盤、手先の悪党と裏で犯罪を操っている大ボス真犯人が出て来てクライマックスに突入して行くのだ。緊迫感はあるがそれ以上にこのアーミッシュとの交流を中心に描いた監督の力量は高く評価したい。時代は変わっても良い映画はちっとも変わらない、、その典型じゃなかろうか?