”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

フランク・ルーカス VS アル・カポネ

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このタイトル、双方とも実在の人物でアメリカの暗黒街にその名を残している。2008年の各映画賞にノミネートされ評判も大変に良い"American Gangster"はリドリー・スコット監督の新作でフランク・ルーカスの犯罪歴を描いたもの。

期待しつつ先入観を持たずに入ったので出だしは”ディパーテッド”を彷彿させるかと思いきや全く違う展開になり60年代後半の街並みや映像、そして懐かしいサム&デイブのホールドオンまで登場し気分はそのまま懐メロ、、同時期NYに住んでいた頃を思い出してしまった。しかし街並みは兎も角、車や看板などその他小道具には感心させられる。(同じように我が”Always3丁目”にも言える事だが)又、人物ではマホメッド・アリやサミー・デイビスJrのそっくりさんもご登場。

脚本は”ハニバル”や”ギャングオブニューヨーク”を手掛けたスティーブン・ザイリアンでギャングものはお手のものと言う感じ、要所に主役二人の決めセリフもあり盛り上げてくれた。映画としても前述のどれよりも見ごたえがあって前評判通りと納得した次第である。

ストーリー展開は途中からは87年の限りなく名作に近い秀作、”アンタッチャブル”で最後まで一気に魅せる、、最後のシーンなどは”アンタッチャブル”とマッタク同じ、、。

そこで配役の一部を;
デンゼル・ワシントン
ラッセル・クロウ
ジョッシュ・ブローリン(この人はついこの間”No Country for Old Men”でほぼ主役級の演技、今回も刑事役に大変ハマッテいてこれからも注目度◎だ。若い頃のカート・ラッセルを思い出す。)

かたや時代は少しずれるが実在のアル・カポネを描いた秀作は”アンタッチャブル”、此方はと言うと;
ケヴィン・コスナー
ショーン・コネリー
アンディ・ガルシア
ロバート・デニーロ
そして監督はブライアン・デパルマと言う布陣である。

思い起こせば随所に後世に残る名場面があったしアカデミー賞助演男優賞のS.コネリーや緊張感を高めるエンニオ・モリコーネの音楽も忘れがたい。

こうして見ると軍配は、、、果たして。おっさんはロンドロールの流れるなか”アンタッチャブル”の良さを再認識した次第である。