”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

アットランダムにTVで映画を、、 その2

”The Man from Elysian Field”

原題からは想像も出来ない内容の映画であるが邦題を付けるなら”エスコート・サービスから派遣されて来た男”とでも言おうか、、。アンディ・ガルシアが主演のダメ作家を演じるのだが何故か日本国内では未公開。リチャード・ギアのジゴロ役に通じるものがあり自暴自虐の作家志望者が著名で自身の寿命を悟った作家の奥さんに見込まれて、、と言うものだがその作家がジェームス・コバーン。彼自身余命いくばくもない末期の作品なのだが実に良かっただけにDVD化もされる気配がないのが残念だ。

Alien vs. Predator, Requiem”
”Tropic Thunder”

この2本は論外。”エイリアン”についてはあれだけのSF秀作を(シリーズ化は兎も角)”プレデター”と合体させるまでのアイデアは良かったが双方のクリエーターが版権に目がくらんだとしか思えない。これでは折角末代まで語られる筈の名作が台無しである。
どんな映画制作者でも最初から駄作を作ろうとして企画を立てるものでもなくましてや出資する側もそれなりの監査、調査、企画書の詳細を吟味し”行ける”となって初めて融資OK、制作になる訳なのだが、、ダメはダメなりに何処かに必ずや一点でも光る部分があるものだが、、それもなかった。
”24”のシリーズIでミッシェル・デスラーを演じたレイコ嬢もあれじゃ可哀想。そもそも画面が終始真っ暗で何が何だか判らない、、。

”トロピック~”はそれなりの配役で主演のベン・スティラーが監督にも手を出している。がしかし意気込みやそれなりに凝った内容は理解出来るが、イヤ理解したくもない。ギャグがいかにもグロい。
全米公開時には最初収益トップにも立ったようだしロバート・ダウニーやトム・クルーズの演技がそれなりに評価を受けているのは良いことだが、、久し振りに途中で寝てしまった。
日本国内では”史上最低の作戦”と言うサブタイトルが付いているようだがまさにその通り、邦題担当者もなかなかやるじゃん、、?

”The Kingdom”

邦題ではこの後”見えざる敵”と入る。これは公開時にグズグズしていて見逃してしまったが映画館で見る価値大有り。思いがけずの秀作だった。
ジェイミー・フォックス以下のプロフェッショナル集団がテロ爆発の現場に送られ現地治安当局と合同で捜査を行うのだがアメリカ側に情報を出し渋る現地担当者との葛藤、そしてそれをやっとの事で打破し一丸となってテロの首謀者を追う訳だがジェニファー・コネリーが妙に印象的で爆発物散乱の専門家に扮するクリス・クーパーも好演。
最後の銃撃戦も狭い場所での対決が非常にリアルで迫力満点、やはり大枚はたいても映画館で見るべきだったと深く反省している。

”Hitman”
Rogue Assassin

同じようなジャンルの映画2本。”ヒットマン”は先の”ダイハード4.0”の犯人が坊主頭で番号でしか呼ばれない身寄りの一切ない孤児暗殺者へ、、作風、映像もリック・ベンソンそのままって感じで独創性が欠片も感じられない、、もう一本もジェット・リーと”トランスポーター”シリーズのジェーソン・ストラッサム主演だが此方もな~、、。共に映画館では絶対に見ないであろうアクション物であった。

ああ今週は収穫の少ないダメな週だった。やはり気を入れて映画館で見にゃ、、。