”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

グラン トリノ - オスカー候補??

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最初からイーストウッド監督、主演と聞けばもう反射神経的に秀作だと思うじゃないですか、それが何故、、オスカー候補にもなっていないのか?こりゃもう”ダークナイト”同様に公開時期が悪かったとしか言いようがない、その気持ち一杯で最後までエンドロールにしがみ付いてしまい最後は掃除のにいちゃんに睨まれる始末。

昨日見た”スラムドッグ ミリオネア”があれだけ脚光を浴び各映画賞を受賞している事実を考えると何故此方の評価がそれ程ではないのかどうしても納得がいかない、、評論家諸氏、是非教えて頂きたい。

もうこれ以上の頑固クソおやじはいないだろうと思える程に似合った配役、しかもそれを監督しているのもご本人、最後のタイトルソングの作曲と編曲もご本人とご子息、劇中次男も出てまさに家族総出演の映画ではあるがそれにしても彼の才能には恐れ入る。特にこれが俳優出演最後だと宣言しているようなので我らオールドファンの思い入れは”ローハイド”、マカロニウェウタンに始まりこれが究極の主演作か。

デイジーと言う老犬が彼に付き添って最後まで出ているがおっさんはもうこのワンコの出番だけでウルウル状態、さして重要な役どころではないのだが主人公、コワルスキーの心中を思うともうダメだ、、最後にこの老犬を隣家に預けに行く場面では、、情けないが涙が溢れて、溢れて、、昨年14歳で亡くした四郎と重なってしまい、、一人で見ていて良かったと思う場面だった。

10点満点としたら9点、足りない1点は人物描写に少し不満が残るものの脚本、設定その他に言う事なし、見事に昨日の”口直し”、いや本年度”ベンジャミン・バトン”と肩を並べる出来であるといたく感激した。やはり映画館で見る映画ほど心地良いものはない、、、淀川さんにも見て欲しい。