”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

BAFTA - British Academy of Film and Television Arts.

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イギリスのアカデミー賞であるが日本での知名度アメリカのそれに比較すると断然低い。しかし歴史を見ると創設が47年、初代会長にデビット・リーン監督が選出されその11年後にはテレビ業界も参入、と言うか併合しこれまで授賞式が全てではないが毎年積極的な活動を続けている。この初代会長に至っては自ら”戦場に架ける橋”や”ドクトル・ジバゴ”の上映からあがるローヤリティーを協会の運転資金に提供するなど個人的にも大変な貢献をしているそうだ。

その授賞式が昨晩ロンドンのアルバートホールであったのだが、、。その結果はやはり何とあの映画が主要な部門を制し下馬評高かったヒース・レジャーも受賞、これで3冠を達成残るは22日のオスカーだけになった。

作品賞 - ”スラムドッグミリオネアー”、ゴールデングローブ、アクターズギルドに続き3冠になる。オスカーも取れば(可能性濃厚)4冠達成と言う快挙だ。

監督賞 - ダニー・ボイル ”スラムドッグ~”
主演男優賞 - ミッキー・ローク
主演女優賞 - ケイト・ウィンスレット
助演女優賞 - ペネロペ・クルズ

と言う事で”スラムドッグ~”はベストイギリスフィルムにも選定されていたが大賞に落ち着いた。又、此方もイギリス人だがケイト・ウィンスレットは2作品でノミネートされており”Reader”で受賞、5人中2作品でノミネートされて取れなきゃ、、困っちゃうね。

22日のオスカーでは果たしてこのイギリスの攻勢にアメリカ軍がどう立ち向かうのか、スンナリ下馬評通りに栄誉をイギリス勢に渡してしまうのか興味が尽きない。個人的にはこの”スラムドッグ~”の良さがマッタクではないが判らずさほど感銘も受けなかった、、、”ベンジャミン・バトン”や”チェンジリング”そしてノミネートも僅少さで音楽部門に留まった”グラントリノ”のクリント・イーストウッドを推奨したいのだが、、、双方ともアメリカらしいアメリカの内部をえぐった秀作だと思う。

アカデミーの諸会員だってインドのスラム街を描いた映画をアメリカ発のクイズ番組に合体させた映画は所詮外国映画賞であって、、と思うのだが。ダメ?