”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

愛犬、愛猫は別の主役、、イヤやっぱり脇役か?

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長年映画を見ていて普段余り気にしていなかった事がある。そりゃ普通主演俳優陣に目が行っているものだが、、、動物たちも重要な役割を担っている。

特にワンコは出番も一番多く、ハリウッドには動物専門のトレーナー及び配役を担当するプロダクションも沢山ある。スタントマン同様日陰で縁の下の力持ち的存在だがこれが小道具イヤそれ以上の効果をもたらし時として人間顔負けの重要な役どころを演じてくれる。

最初から“主役“と想定されているデイズニー系は除くとして古くは”Cat“と呼ばれていたホーリー・ゴライトリーの愛猫は最後に妙演技を披露してくれた。映画は”ティファニーで朝食を“、オードリー・ヘップバーンが後日撮影談話で”生涯で一番辛い場面の撮影でした“、と述べていたがその場面は降りしきる雨にタクシーからその”Cat“を放り出し”さあ、自由になって何処へでも行きなさい“とやる場面だ。実際には同系の猫を10匹も使い要所で使い分けたそうだがこの場面、そしてそれに続くラスト、レインコートの中に抱かれジョージ・ペパードと”サンドウィッチ状態”、猫にとっちゃ迷惑な話だが涙なくしては見られないオーストラリアでも名場面ナンバーワンにランクされるシーンである。いみじくもオードリーの談話は彼女の人柄を表しているようで微笑ましさを通り越していたく感激したもんだ。

ワンコの場合はそれこそキリがない程の出番がありパニック映画でも何とか少数の生還者と共に助け出されるシーンが多い。“シューター”ではスワイガーの愛犬がやられてしまい(会話だけで場面はない)、主人公の復讐心を焚きつけたのはこの愛犬の復讐と言うくだりがある。

最近の映画では“グラン・トリノ”でコワルスキー爺の相棒として登場する“デイジー”嬢の表情が何とも言えず良かった、、。もう老犬のラブラドールだが爺に付きまとい彼の孤独な生活の伴侶として大活躍だった。劇中クリント・イーストウッドは本当に犬が好きなんだなと思わせるシーンが数回あるのだがこの辺りは14年も付き添ってくれ昨年11月25日に亡くした我が家の愛犬“四郎”に通じるところがあってずずーっと引き込まれてしまった。

ペットロスと言う言葉は知っていたし何れは、、と言う覚悟はなかった訳じゃないのだが現実に亡くしてみると、、。もうすぐ3ヶ月になろうとするが今でも所定位置を見やったり、朝も夢うつつに何で今朝はエサをねだりに来ないんだ~、、とかご近所さんが犬の散歩で通りすがると目が合わないように引っ込んだり、一緒に散歩に出掛けていたエリー(メス猫、6歳)が何となく仲間を亡くして寂しそうですっかり外出もしなくなったりでその影響は甚大である。英語、日本語とバイリンガルだったし元気な時にハリウッドデビューさせたかった、、、。