”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”おくりびと” - Departure 久々の邦画

遅ればせでやっと見る事が出来た。今年のアカデミー会員が一体何に感銘を受けたのか、この知られざる世界を映像化した監督とその配役に何を感じたのか、知りたいと思う事は沢山あった。先ず思ったのは果たして英語の字幕ではどんな表現だったのか、であるがこればかりは日本国内用のプリントなので残念ながら知る由がない。

主人公の小林君が始めて社長と出会うシーンやニューハーフの留男君を納棺する場面、英語の翻訳を是非見てみたい。この辺りのとぼけたような会話を異文化の人間にどう文章で理解させるかが成否を握っているような、、果たしてアチラの観客も笑ってくれたんだろうか。

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英語のタイトルは"Departure"何やらオスカー受賞時には"The Departed"と混合した気もするがこれでは単に”出立”納棺と言う職業を表すには何か物足りないような、、やはり原題→邦題→英語表記、はどの場合でも難しい。

しかし滝田監督は80年代後半から”痴漢シリーズ”専門だった、、、一本も見た事はないのだが監督の感性とか作品に対する意欲と言うものは時代に沿って変化するものなのだろうか。この映画を見る限りその頃の内容とタイトルが想像出来ない。配役陣では本木雅弘、もっくんももう43歳、彼は欧米でもヒットした周防監督の”シコふんじゃった”で知るファンも多い。そしてやはり我々の世代には山崎努、27歳で出演した”天国と地獄”、この犯人役を超えられる人は今だにいないだろう、それももう50年近く前になるんだ、、、。

配給収益が何と60億円台とか、制作費は公表されてはいないが1億円程度として60倍か、、日本映画もなかなかやるじゃないですか?