”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

外国映画ぼくの500本 - 双葉十三郎

映画ファンでも古い方はご存知だろう。淀川さんと並び”スクリーン”と言う雑誌でも長いこと”ぼくの採点表”を掲載されいたが1910年生まれ、未だお元気に執筆活動を続けられている。

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この文庫が出版されたのは2003年だが今でも手元に置いてその500本を確かめながら読み返している。双葉氏はこの著作のなかで500本の秀作、傑作を選び採点されているのだがこうして眺めていると未見は少ない、と言う事は趣味が一致していると言う事なのか単にワタシがデレデレと長い期間映画を見続けたと言う事なのか、、。

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原題の記載がなく邦題がアイウエオ順にリストされているのが難点なのだが採点の高い順に自分が見た時に印象と照らし合わせていると時間の経過を忘れてしまう。特に映画館でお金を払って見たものは結構鮮明に覚えているのだがこれがビデオやDVDで見たものはどうも印象が薄い、、内容は勿論、出演者も忘れているので2~3回見ないと思い出さない。次にどう言う展開になるのかを知っている自分が怖くなるが何の事はない見た事を忘れているだけだ、、。

採点は結構辛口で☆が20点、それにさらに★として5点がつけられているが500本には満点の☆☆☆☆☆はない。最高が☆☆☆☆★★となっていて前書きにも☆の数が多ければ良いと言うものでもないと書かれているようにあくまで指針として評価されている。

淀川さんはどんな映画でも良いところが必ずあるしその部分を評価するのが映画鑑賞の楽しさだと述べられていた事がある。色々解説や論評を読んでいるが確かにけなすような書き方は一切されていなかったし勿論点数で評価もされていなかったような記憶がある。我々が見てもヒドイ映画だと思っても、カメラアングルが良かったですね~、とかロケの設定が素晴らしい、、、と何時もまろやかな評論に終始していた。

最近堪え性がなくなったのと目が疲れるので鑑賞数も極端に減って来ているが双葉先生を見習って此処は当分頑張って映画館へも出掛けよう。