2010年に当時のワタシと同じ世代、年齢の若者がこれを見たら果たしてどんな印象や影響を受けるであろう、、。背景からいけば当時は勿論ビデオもDVDもない、映画は映画館でしか見れない、国内の上映は字幕オンリー、そんな47年も前の事だ。
既に中学生ながらに一端の映画ファン、何故かこの主演のトニー・カーチスが好きで当時の主演作は全て見ている。特にこの”40ポンドのトラブル”と言う映画は劇中、スティーブ・マクラスキーを演じた彼の仕草、振り、果ては性格まで生き写しのような気がしたものである。
映画は”リトル・ミス・マーカー”のリメイクでリノで賭博場兼ホテルを運営する支配人の役どころがスティーブ君、ひょんな事から賭博で全財産をすった客が幼い女の子(その子の体重が40ポンド)をカジノに押し付けて資金調達に行くのだが途中事故で亡くなってしまう、、それをスティーブ君が孤軍奮闘して離婚訴訟中の為、カリフォルニア州へ入ると前妻へ支払い義務が生じるところをたっての幼子のデイズニーランドへ行きたいと言う願いを叶えるべくスザンヌ・プレシェットと夫婦と子供連れに化けて潜入すると言う他愛のないコメディである。
しかし監督はノーマン・ジェウィソン(”夜の捜査線”や”華麗なる賭け”)でなかなかコメディながらに展開も速く今見てもそりゃ確かにセットや背景は違うが衣装や人物設定には無理がなく余り年代を感じさせない。