折角の連休だと言うのに(ゴールデン・イヤーを満喫している爺には関係ない)朝からメージャー中継、そして気が付いたらこんな古い映画にハマってた。原題は”A Distant Trumpet”と言い、今なら間違いなく”ディスタント・トランペット”だと思うが流石の60年代とあって邦題は”遠い喇叭”こりゃラッパとは読めないよなぁ~、、と思ってPCでそのまま打ち込んだらちゃんと”喇叭”と出て来た。それって当たり前なんだろうか??
古き良き西部劇、それも騎兵隊部隊VS先住民(アパッチ族)との対立を描いたものだが何と言っても映画の”売り”は当時絶大なる人気を誇った二人、トロイ・ドナヒューとスザンヌ・プレシェットの”恋愛専科”(62年)以来の共演作で日本のファンも待ちに待ったアクション作品だった。
比較しちゃ気の毒だがモンゴメリー・クリフトとか若きジェームス・カーンやら”荒野の七人”の若手、ホルスト・ブッフホルツ、更にジェームス・コバーン等とは比べられない、、、しかし彼は日本だけで人気が突出していた訳じゃない、本国でもそのアイドル的な存在で凄い人気だった、。
映画が始まって7分後、初めて登場するシーンでのスザンヌ・プレシェット。劇中既にトロイ・ドナヒュー扮する少尉殿の上官の奥さんとして出て来る。
当時27歳で”恋愛専科”に次いで綺麗な時だった、、。
映画は当初、先住民VS騎兵隊で正義と悪の構図で進むのだが終盤思いがけない展開になって行く、。
アリゾナから南の国境を越えてメキシコへ逃げ込んでしまったアパッチの一族に停戦の申し出をしにマット少尉が志願する。そのフォート・デリバリー(砦)へやって来たのが士官学校時代の講師で現場では将軍である。彼の心づもりはもうこれ以上無益な殺戮を避け、アリゾナの居留地へこのアパッチ族全員を移し紛争に終止符を打つ事である。その将軍の作戦に共鳴するマット少尉は彼の片腕として古くから斥候を務めるアパッチ族の一人を帯同し敵地へ向かうのである、、。
古くからある”インディアン悪い人、、”って展開じゃなかった。ラストはそのアパッチ族の酋長三名を説得して無益な交戦を止め別天地へ移動して行く、そしてマット少尉は夫だった司令官を亡くしたキティ(S・プレシェット)と手に手を取り平和になったこのフォート・デリバリーへ戻って来るのです。
アメリカでは同年5月に劇場公開されている、、そして”恋愛専科”で結婚を発表したトロイ&スザンヌは1月に晴れて結婚しているのでこの映画の撮影中は”新婚さんいらっしゃい”だったハズ、でもナンと同年9月には離婚しちまった、。
何と二人の結婚していた期間は一年にも満たなかったって事になる、ちゃんと教会じゃ”汝を妻とし、今日よりいかなる時も共にあることを誓います”、、それに”幸せな時も、困難な時も、富める時も、貧しき時も、病める時も、健やかなる時も、死がふたりを分かつまで愛し、慈しみ、貞節を守ることをここに誓います”って言ってないのかな??何となく当時はバカにされた気分だった、。
スザンヌの魅力度☆☆☆☆
ラッパの響き度☆☆
懐かし度☆☆☆