”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ロシアより愛を込めて”、その甘い歌声、、

これはもう半世紀近くも前の映画だ。何と言ってもイアン・フレミング描くところの原作の人物像に一番近くプロットもしっかりしていて当時のアクション映画としては抜群に良かった、、。007に扮するショーン・コネリー、原作者のイメージではケーリー・グラントだったと聞くがここはやはりコネリーの風貌、冷酷さ、英国風ユーモアとその魅力は枚挙にいとまがない。何故か封切当初、お金を払って映画館で見る事8回、までは覚えている、何せ未だビデオもない時代なので見たけりゃ映画館へ行くしかない、、。後年ビデオも買ったし通算すればもう何十回も見ていてセリフもすっかり覚えちまった、、。


そしてこのマット・モンローが歌う主題歌、その甘い歌声は後年の”ゴッドファーザー”にも通じるバラードで暴力的な或いは派手なアクションからは想像も出来ないメロディーだ。此方は封切と同時くらいにサントラ盤、LPのレコードを買い後生大事にしまってある。今でも実家の倉庫の片隅にあるハズだ。マット・モンローは”ボーン・フリー”(野生のエルザ)でも主題歌を歌っていたが時としてエンゲルベルトやジャック・ジョーンズと間違えられる歌声でこの時代、アンディー・ウィリアムスなどと共に男性甘いボーカルの先駆者ではなかっただろうか。この歌詞も今じゃすぐ検索出来るがその内容が判らず何年かは悶々としていた記憶がある、、。

007シリーズとしては2作目で最初の”ドクター・ノー”(公開時の邦題は”007は殺しの番号”)ではB級アクションかな、、?と思っていたのがいつの間にやらこの2作目でショーン・コネリーは絶大なる人気を博し、その後の活躍は知っての通り、遂にサーの称号まで授かった。Yahooの知恵袋では”歴代のジェームス・ボンドは誰が一番ですか?”ともう殆ど定期的に質問が来るがこの時代を踏まえてやはりスーパースパイを確立したのは彼、それも原作に限りなく忠実な配役として挙げるならショーン・コネリーが最適、一番マッチしていたのではないだろうか、、。

劇中、海外のホテルを泊まり歩きオーソドックスな背広とネクタイでしっかり決めたその姿にはかなり憧れた、、映画の彼の衣装をそっくり拝借した事もあったし後年海外のホテルを泊まりまわる事になったのもこの辺り無意識のうちに影響を受けていたような気もする。