”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”アバター”もえくぼ、、参ったぜ。

昔から”あばたもえくぼ”とは良く言ったものだ、、何となく12月に映画館で予告編を見た時から敬遠していたのだが公開されてあっと言う間に”タイタニック”の興行収益、世界記録を塗り替えた、、そりゃ見ない訳には行かない。そこでゴールドシートなる席でユッタリ見ようと予約を試みたのだが、、何と年末からずっと満席、、しかも何時の時間帯でもダメ、、勿論一番前列は最初っから不可、しかも2席じゃないと、、それがやっと今日、平日の午後2時45分の回が取れた。

ゴールドシートと言うのは要するに飛行機のファーストクラスみたいなもので僅か60席、フルリクライニングでそりゃシャンパンからおつまみまで何でもOKって言う待遇、普通買えば一人40ドルくらいなのだがクリスマスプレセントで頂いたチケットだ。やはり他の観客も同じような状況、おっさんおばさんが目立つ、これは日本では絶対に見れない光景、日本じゃ映画はワカモノの特権だし残念ながらおっさんおばさんの出る幕はない、、。上映20分前にはロビーに入り待っていたのだが前の回が終わって出て来るおばちゃんが眼を真っ赤にして泣いている、、、ええっー、そんな映画なのかな?

でご入場、席に置かれた3D用メガネをかけて(これがちゃんとした立派なモノ)、その昔はシネラマと言って飛び出る画面の映画もあったのだがそりゃちゃちなメガネだった。セロファン張りだったもんな、、そこでまず”アリスの不思議な国”の予告編に思わずのけ反ってしまった、、。のっけから凄い事になっている、、そして上映開始、参った、参った、まさにあばたと思っていたのがそりゃとんでもない魅力的なえくぼであった。キャメロン監督、バンザイだ、見直したぜ。今度はオスカーを受賞した途端に離婚するなよ、、。

一昨年”バットマン”を見た時には凄い衝撃を受けた、、が今回は3Dでもあったしその映画制作上の技術面、そしてCG、企画、撮影においてこれまでこんな体験をした事はない、、僅か公開2ヶ月余で世界記録を塗り替えた理由が判った。予想だが演技関係はぬきにしてオスカーを総なめにしてもおかしくないと断言出来る。映画界に革新的な技術を提供しこれまで映画はDVDでしか見ない、、、と言う輩を家庭のソファやコタツから引っぺがした功績には脱帽だ。まさにこれが映画の醍醐味、これは絶対に家庭では味わえないモノである。

一昨年頃から3Dやアイマックスも一般的ではあったがやはりそのソフトが追いついてなかった感がする。要するに題材がそれに叶ったものではなくああ画面が飛び出るのか、、程度の認識でいたし今回もはっきり言ってそれ程期待はしていなかった。しかしこれまでの常識を変えてしまいこれからは3Dが当たり前になると一体どんな事が起きるのだろう、、やはりアクション系が優遇されしっとり系は取り残されてしまうのかも知れない。そうなると今度は入場料で差を付ける、、更に出来の良し悪しがはっきりしてしまうんだろうか、、。

亡き淀川先生がご覧になったら何と言われるだろう、、是非見て頂きたかった、、。