毎週金曜日は結構忙しい、、先ず週一のゴミの回収トラックがやって来る。それも隔週でリサイクル用２４０リットルの回収があるのでその後始末は隔週毎に倍の量になる。大きなトラックが回収に来るが胴体部分にリサイクル用回収口と普通ゴミ回収口と分離されていて運転台からの操作でゴミ缶を持ち上げ胴体に飲み込む方法である。従って一台来ればリサイクル回収のある週でも一挙に片付くハズなのだが、、それが昨日は朝っぱら未だ朝日も出ていない５時半頃に回収トラックが来た。本来は木曜の晩にはゴミ缶は各戸外へ出して置かないといけない決まりなのだが、、この時間に回収に来る事は過去になく油断していた住民はすっかり慌てた。管理人もそりゃ慌てて何とか自分のゴミ缶は出す事が出来たが間に合わない家庭が１０戸ばかり、、。しかしビックリしたのはこの後、管理人が普通ゴミ缶に大きなビニール袋を内側に入れ各戸へ戻すのだが何と通常ゴミの回収は済んでいない。朝っぱら来たトラックはリサイクル缶だけを回収しに来たんだと気が付いた。合計３２戸のタウンハウスがある訳で各戸ゴミ缶を２個出す場合は６４個を片付けなければならない。まあそんな遠い距離を引いて片付ける訳じゃないがそれでも普通ゴミ缶全部にビニール袋を設置して各戸へ返すともう汗びっしょりだ、、。
これをやっている最中に今度はプール屋の登場。やっとポンプ部分の修理が出来たと言う事で早速プール小屋へ、、色々試して今度は大丈夫だろうとなるまでに小一時間掛かった。そしたら今度は週末に南アフリカへ帰国する住人が最後に裏庭の芝を刈ってくれないか、、だと。まあ奥さんを亡くし傷心の思いで故郷へ帰るんだから優しくしてやらにゃ、、で“ハイよ”とばかりに引き受けちまった。たかが１０ｘ３ｍの庭なのだが先ず縁をキレイに刈り込む、それから芝刈り、最後はブロワーで刈って残った芝を吹き飛ばす、、芝刈り機にたまった芝をビニール袋に移しゴミ缶へ、、と結構手間は掛かるんだ。これだけで又、汗びっしょり。
そう言えば朝飯を食ってなかったな、、トーストでも焼くか、、すると案の定、こう言う日は必ずそうなる、、、Ｆｏｘと言うケーブルＴＶのにいちゃんが住民で加入希望者には色々特典を付けますよ、、そんじゃま事務所の一角にディスプレを設置して勧誘するかってんで結局トーストは真っ黒こげ。まあ時間は大してかからなかったが何か不毛な工作のような気がする、、。しかし向こうのにいちゃんも仕事だし一軒でも受注出来ればバンザイだそうだ。まあ場所を提供するので勝手におやりなさい、、、。
もう昼メシの時間が過ぎている、、朝を食い損なったので昨晩の残りのインドカレーでも食うか、、レンジでチンしてると、、やはり来た。今度の訪問者はやたらと態度がデカイ。“ハイ、どちらさんでしょう、、？”そしたら徐に刑事みたいな仕草、、ヤベー、そして内ポケットからバッジ付き身分証明を、、。なんだなんだ、、焦ったな。州政府の役人、この手のタウンハウス開発を監督する部署の担当官だった。話を聞いてみると以前、ワタシが管理人を襲名する前に居た人間の所在が知りたいとの事。何でも家賃を回収して信用口座に入金するのがこのビジネスの決まりだが以前の管理人はどうも一部を自分のポッケに入れていたそうな、、そんな事言われてもオレには知る由もない。連絡先をお教えしてお引取り願いたいのだが、、人の名前を聞いて“アンタ、何処から来たの？”、“オレは東南アジア出身だぜ、、”とでも言って置けば良かったのに真っ正直に“日本ですよ”、そしたらこの御仁、自分は明治時代に興味があって当時の天皇や戦争末期にロシアが介入しそうになった時の詳細を研究してたんだ、、そんでもって結局４０分も居座れて話が盛り上がっちまった。しかも同年代と来て向こうもオーストラリアに流れ着いた経緯を色々聞いて来る。もういい加減に帰ってくれないかなと言う内からの声が通じたのか最後は“定期的に会計監査報告を提出して下さい、、、”の決めセリフ。余計な事を言われちまった、しかし千客万来ってのはこのことか、、。
そして次のご登場は最近管理組合長に選ばれたおっちゃん、、現在進行中の住人の仲たがい問題について。これはもう管理人の介入する問題じゃないって事で双方了解、今後更にエスカレートするようなら正式に管理組合会議にかけて決断しよう。だけど当事者は事を大きくしたくない、それならいっそ蓋をしちゃえば、で結論は出ず。おいおい、気が付いたらもう５時を過ぎている。今夜は友人がヨーロッパに出掛けるのでその歓送会なんだ、、そこで慌ててシャワーへ。エリーにはエサを大盛り、大人しくしているように言い聞かせ中華料理屋へ、、、こんな日は最初のビールが美味い事、がっーと飲んで後は３時間は全く素面。１２時過ぎにやっとご帰還、エリーはもうベッドにちんまり、ご主人を待ってるじゃないですか、可愛いヤツだ。しかし長い一日だったな～、、流石に本を読む間もなくバッタリの金曜日であった。
