”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

サー・クリストファー・リーの受賞

アメリカではもうすぐアカデミー賞、オスカーの受賞式だ、日本のアカデミー賞は昨晩”悪人”と”告白”の圧勝で終わったばかりだがその間と言うか合間にあるのが”BAFTA”、イギリスのアカデミー賞みたいなものであるがその歴史は日本の比ではない、、。勿論圧勝したのは、、、”英国王、、”なのだが式典の最後の賞が”Fellowship”と言われるこれまで英国映画界に貢献のあった人に捧げる賞である。
 
このヘンはアメリカは最後が作品賞だし明らかにTV映えを意識した構図だが英国はそんな事には動じない、あくまで英国風の伝統を守っている。そして今年その”Fellowship”を受賞したのがこの人である、、、;
 
イメージ 1生まれは1922年、生粋のロンドンっ子、今でも現役である。今年何と88歳だが既に映画界での功労を認められサーの称号を授かっている。更に驚くのだが経歴を見ると1961年にデンマーク人と結婚し今でもたった一度の結婚生活を続けている由、、、お子さんは一人だそうだがそれにしても凄い俳優さんである。
 
ロード・オブ・ザ・リング”等一連の悪役ではその身長を生かした(196cm)圧倒的な演技は素晴らしいものがあった。古いファンにはドラキュラもあるがまさに悪役をそのまま自で行くような悪役振りは忘れられない。その人が今年BAFTAの最後の受賞者である、、。
 
ステージに出るまで杖をついて多少頼りない足元であるが一旦スピーチとなるとシャキッとして背筋まで伸びる、、しかもウィットにとんだ素晴らしいスピーチだ、、。日本なら多分、森繁久弥クラスの認知度と芸暦なのだろうがそこは何と言っても英国である。微妙に観客の反応や彼を思いやる業界人の思いやりが感じられ最後にこの場面を持って来た”BAFTA”関係者も単にアメリカのアカデミー賞に対抗しているだけではないな、、それなりの歴史のなせる技なんだ、、こんな風に肩を並べる日本のアカデミー賞は何時になったら来るのかな、、と思わず考え込んでしまった。
 
これはジェームス・ボンドの適役としてスカラマンガを演じたクリストファー、、映画は”黄金銃を持つ男”対する007はロジャー・ボンドだった、、、。
 
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