”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ロビン・フッド、映画化の歴史

日本で言えば鞍馬天狗か弁慶か、、或いは大石内蔵助、、兎に角この”ロビン・フッド”は幾度も映画化されている。実在した人物と思いきやあくまで架空の人物でシャーウッドの森に住む強きを挫き弱きを助ける一種の”無法者”と言うのが通説らしい。
 
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これはイギリスはノッティングハムにある銅像とか、、実在した人物でもないのに銅像なんかあるから勘違いをしていた。15世紀、中世の英国のフォークソングに歌われたのが最初らしい。アーチェリーに秀でて剣の使いが素晴らしく仲間とシャーウッドに住んでいたと言う内容のバラードだそうな、、。
 
古くはダグラス・フェアバンクスが1922年に演じている。
 
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流石に良い画像がなくこんなマニア向けのポスターしかないがハリウッドを代表する大アクションスター様である。活劇と呼ばれていた時代だがコスチュームプレイ全盛期、”怪傑ゾロ”や海賊役、ロクなダブル役やスタントもいない時代に多くの作品に出ている。
 
イメージ 6忘れていた、この人もいた、エロール・フリンだ、、。昔、ロビン・フッドと言えばこんな服装だった記憶があるな、、。先の銅像もこれに似ているのではないだろうか、、。
 
 
 
 
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時系列で行くとこれは76年、”ロビンとマリアン”のショーン・コネリーである。もう晩年のロビン・フッド、長い間、遠征で留守にしていた彼がマリアンの元へ帰って来る、、そのマリアンがオードリー・ヘップバーン、、これは一風変わったロビン・フッドだったがもうオードリーが出ているのでそれだけで充分。
 
 
 
 
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此方は91年制作のケヴィン・コスナーロビン・フッドで”ボディ・ガード”や”ダンス・ウィズ・ウルフ”と同じくらいに彼のロビンは当たり役だったのではないだろうか。
 
映画もモーガン・フリーマンが共演でそれなりに”活劇度”も高かったし印象は良かった、、。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5最新のロビンはこの人が演じた2010年版”ロビン・フッド”である。マリアンはケイト・ブランチェット、監督は”グラディエーター”のリドリー・スコットである。
 
まあグラフィック的には新しいものほど最新技術を導入出来、それなりのスケールの大きい映画に仕上がっている。プロットも今風に変えてあり舞台だってシャーウッドの森を飛び出している。まあ実在の人物じゃないので何処で何をしようが問題はない、、。
 
此処では国王の兄を戦闘で亡くし後継者となった弟のイギリス国王が手柄を立てた部下をフランスのスパイとは見抜けず側近に仕立てる。
 
そいつが悪いヤツでフランス国王に逐次英国内の情勢を報告、しかも国王をけし掛けて民衆からは多額の税金を徴収する始末。そうなると弱きを助けるロビンが黙っちゃいない。
 
先の戦闘で夫を殺されたマリアンの元へ形見を届けるよう言い残されやむなくマリアンを訪ねるのだが村の長老に気に入られ息子代わりに扱われる。
 
双方の意思も確認せずに殺された息子の嫁にとマリアンと結婚させられるのだが時は既に迫っていてフランス軍が上陸を開始、、先遣隊に村を焼き払われ長老は憎きスパイに惨殺されてしまう。ロビンは意を決して各地の兵士を徴収しフランス軍本体がまさに上陸せんとする海岸へ駆けつける、、ともう此処からは大活劇のクライマックスであります。
 
最初は余り気乗りせず見始めたのだがやはり映画の虫が起き出した、、ラッセル・クロウのロビンはチョッと薄汚い印象だが、、まあこの時代、野宿生活なんだからそりゃ当たり前か、、でもケイト・ブランシェットが素晴らしかった、、やはり映画は脚本、配役、、その他が上手く揃うと時間を忘れちまう、、。