公開されてからもう3週間が経過しているのだがやっと今日見に行けた。先日の月曜シネコンの前までは行ったのだが何と祭日でアニメ祭りだかの開催中、”ハドソン川の奇跡”は最終回の9時じゃないと上映しないそうな、、それにロビーには子供が駆け回っていたのでこっちから遠慮してしまった、。
原題は”Sully",(サレンバーガー機長のあだ名)今日はガキもおらず観客はシニアばっかり、、それも2割程度の入りなのでゆっくり見ることが出来た。
この映画は実際に起きた事だしそれも09年なので記憶に新しい、ニューヨークからシャーロットへ向かうUSエアウェイズの1549便が”バード・ストライク”(両エンジンに渡り鳥を巻き込む)に遭遇し最初は空港へ引き返そうとするのだが高度が保てずやむ無くハドソン川へ不時着水すると言う想定外の災難に遭った機長(サレンバーガー/トム・ハンクス)と乗員155名の物語だ。
監督はクリント・イーストウッド、そして副操縦士にはアーロン・エックハートが扮している。
イーストウッド監督は実に巧みにツボを押さえている。実際に起きた事故なので脚色する訳にはいかないし結末を変える訳にもいかない、、その分ハラハラドキドキ度は”減量”されるものだがこの映画では国家運輸安全委員会と機長、サリーとの対決をメインにし実際は空港へ引き返せたんじゃないか、、不時着水は無謀な手段だったのではないかと公聴会が開かれ英雄と呼ばれた機長が糾弾されてしまうかも知れないと言う思いもよらない展開になっていく。
この”デイリー・ニュース”の一面は事件の翌日(1月16日)のもので此方では”ハドソンのヒーロー”として大きく扱われている。
個人的にはどうしてもマンハッタン上空を飛ぶジェット機を見ると9・11を思い出してしまうのだがあの大悲劇は01年、恐らくこの映画の企画段階で誰しもあのテロ攻撃を重ねた事だろう。それにもめげずに出資を募り映画化出来た事はやはりアメリカの良心だろうか、、。
トム・ハンクスは前作ではやはり実在したドノバン弁護士(”ブリッジ・オブ・スパイ”)、その前がウォルト・デイズニー(”ウォルト・デイズニーの約束”)、更にはフィリップス船長(”キャプテン・フィリップス”)と4作続けて実在の人物を演じている。何れも素晴らしい内容だったし彼が何でオスカーを取ってもおかしくなかった。この”Sully"でも監督、作品、主演男優、助演男優、どの分野か或いは複数の分野でノミネートされても驚かない。
やっぱり秀作は映画館で見るに限る。今日のシニア料金8.50ドルじゃ申し訳なかったかな?もっと払っても良かったですよ、、。
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