”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

主役になったロールス・ロイス

イメージ 1此方は007の”ゴールドフィンガー”で悪役のボスがハロルド・坂田のオッドジョッブに運転させていたロールス・ロイス・シルバーゴーストである。
 
映画は64年制作だが車は06から25年にかけて製作された7,800台余りのうちの一台らしい、、。
 
同じ年度に”黄色いロールス・ロイス”と言う映画が制作された。果たして同じ車が使われたのかは調べても判らなかったがこの映画はオムニバス形式でこの愛車が主役となりその遍歴を綴ったものである。
 
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3つのエピソードからなる映画で最初の主演がレックス・ハリソンそして奥方に若いジャンヌ・モロー、、。
 
伯爵が奥方にプレゼントとして買うのがコレ、、、ところが持ち馬が出走する競馬場で若い部下と密会している場面に遭遇してしまう。そして車はすぐに販売店へ戻されてしまう、、その後、この夫婦はもとの鞘に収まった様子、奥方が上流社会から退くなんて事は考えられない、、で一時の浮気心だったのか、?
 
二番目は当時人気絶頂のアラン・ドロン、お相手がシャーリーマクレーン、ジョージ・C・スコット。
 
時代は流れて何処かを経由して車はイタリアに、、店頭を通りがかった情婦役のシャーリーがギャングのボス、兼フィアンセのジョージに頼んで買って貰う。二人は3ヶ月の休暇中だがメイ(シャーリー)は名所旧跡にも興味はなく退屈な毎日、ある日ピシャの斜塔で観光客相手に写真を撮っちゃ売りつけるステファノ(アラン・ドロン)と出会う。ジョージ親分は突然のギャング団抗争で即刻マイアミへ帰らなきゃならない、、数日で帰ると言い残して子分のジョーイにメイの世話を任せるのだが、、。ステファンとメイは急接近、それを見てみぬ振りをするジョーイ、最初は遊びの積もりだったステファノもメイも次第に、、、でこの黄色いロールスルイスが活躍する。最後は親分が帰って来てメイはステファノの為にも別れる決心を、じゃないと二人の命が、、で二人はマイアミへ帰って結婚する決心を、車は又、販売店へ逆戻り、、。
 
最後のエピソードの主演はイングリッド・バーグマン、そしてオマー・シャリフ、。
 
時代は第二次大戦まじかのユーゴスラビア、イギリスの名士、ゲルダイングリッド)はユーゴのロイヤルファミリーを訪ねる算段をホテルのロビーで相談中、それを盗み聞くダヴィッチ(オマー)は解放軍の首領、物資や銃器を運ぶ手段のないなか何とかゲルダに頼み込んでこのロールスを使わせて貰いたい、、。
 
とまあこんな感じで一本で3本分見応えのある映画が楽しめる、、配役は素晴らしいし夫々のエピソードも短いながらに要所要所が押さえられており公開当時見てから、、もう2-3回は見ているのだが飽きさせない。TVで見るには好都合、まあどうなるのかは知っているのでハラハラドキドキ感は一切ないが、、。