”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

泣かされた映画

”泣かされた映画”と一括りにしても、、その感じ方は人間様々だ。最初っから”さあ泣け”とばかりに迫ってくる映画、”主人公に共感してもらい泣き”、それと”思いがけず気がついたら涙がこぼれていた、、”そんな風に分類出来ないだろうか??

英語にも”Tearjerker"と言って”泣かせる映画カテ”があるくらいだ。此方は文字通り”涙を搾り出す”みたいな意味だがちょっと古くチャンプ”(79年)はまさにこれに該当する。でもこの分野、微妙にアメリカのランキングは日本人が泣かされる映画とは違っている。

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例えば、、アチラじゃランキングの上位に来るのは;

ビッグ・フィッシュ”(03年)
”グリーン・マイル”(99年)
トイ・ストーリー3”(10年)
”インポッシブル”(12年)
”ウォーリアー”(11年)

などが”トップ・ティアジャーカー”とされている。日本なら絶対に上位に来るのは間違いない”アルマゲドン”(98年)や先の”チャンプ”は影も形もない、、、やはり涙腺の刺激箇所と言うか感性が違っているのか??

ニュー・シネマ・パラダイス”(88年)のラストシーン、これはまさに日本人には絶対的に”泣ける映画”なのだが実はあの背景に流れる音楽を聞かないとその涙腺の作動が思わしくない。同様に”ひまわり”(70年)も背景に流れる音楽がないと微妙に印象が違うのである。無論、双方とも主人公が涙に暮れているのでもらい泣きしちまうのだが、、まあどの映画でも音楽とは切っても切れない関係って事がよく判る。

そこで独断と偏見で古い映画からずっと検証してみた、、

”シェーン”、、あのラストの”Shane Come Back!”アレにはやられた。これは”気がついたら涙が、、”って感じではなかろうか?映画自体は観客が泣かさせる内容ではないしむしろ憎き殺し屋と対立して悠々と去っていくシェーンなんだが、、あのジョーイ坊やの叫び声、これに尽きる。

”チャナタウン”、、これも同様、何せ私立探偵が活躍する犯罪捜査ミステリー、泣ける要素はマッタクないのだ。それがやはりラスト、刑事が撃った弾がエヴェリン(フェイ・ダナウェイ)にあたり車はクラクションを鳴らしながら停止、助手席に座っていた娘がママの死を目の前にして叫ぶ、、そして駆け寄ろうとするジェイク(ジャック・ニコルソン)を押しとどめるように”此処はチャイナタウン”だぜ、と刑事に諭される箇所、この場面には胸が熱くなった。

地上より永遠に”、、親友のアンジェロ(フランク・シナトラ)が営倉で殴られまくり脱走中に転落死してしまう。その彼を偲んで一人吹くトランペットの音色、、プルーイット(モンゴメリー・クリフト)、これは涙が溢れるなんてもんじゃない。かなり大粒がひっきりなしに落ちてくる。この半世紀、毎年見ているってのにこの場面だけはダメだ、、これはもう涙腺が自動的に作動しているんじゃないのか??

”戦火の馬”、、これは割と最近のスピルバーグ監督映画。これも本来は泣かせる映画ではないのだがあの健気なお馬さんを見ていると、、別に背景に涙を誘う音楽が流れている訳じゃないが号泣もんだった。映画館でハンカチで足りなかったって経験は余りないのだがこれは両袖にシャツの裾も動員して防戦に必死だった。

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”グラントリノ”、、何で泣く??と言う映画なんだがこれは終盤、コワルスキー爺(クリント・イーストウッド)が隣家へ愛犬を預けに行くシーン、、あの場面だけでやられた。何故預けに行くのか瞬時に彼の運命を悟ったのだが愛犬をちゃんと面倒を見てくれる人に頼む、その僅かなワンカットにこの映画の良識を感じたと言ったらちょっと大袈裟かな?

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いや~、他にももっと沢山泣かされた映画はあるのだが真打は次回に取っておこう。やはり物言わぬ動物、これはワタシの場合、無条件に泣く要素になっているような気がするし涙腺を作動させる引き金になっているのかも??





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