”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

映画の好き嫌い、、選好み

映画館で見ると決心した場合はそりゃ最低限の情報として主演はダレとか、監督は、、どんなジャンル?くらいは調べてから出掛ける。前評判の高いものに関してはこのオーストラリアでこの人の論評なら無条件に従う程にお気に入りの評論家先生が一人いてこれまでその人が”良い”と言えば”はい、そうですかと”黙って従っている。
 
そんな覚悟で見に行って”ナンじゃこりゃ、、”と言うか全くのハズレ作にはめったにお目に掛からない。むしろ終ったあとに良かったな~、、エンドロールを最期まで見ながら余韻に浸るケースが多いのだがそれも最近は一人で見に行くのでその感激はダレとも共用出来ない。何でもシニアの映画愛好家が集まって定期的に映画鑑賞会が開かれるケースがあるそうで、家内に”アナタ、そんなに映画が見たいのなら入会して一緒に行けば、、”と勧められてはいるのだが、そこまでは今のところ踏ん切りがつかない、、ファンクラブたって別に皆でああだ、こうだと言いたくもないし、、多分意見の相違でばつの悪い思いをするのが関の山だろう、、。
 
ちょっと前になるが”アバター”とか”戦火の馬”、、あたりは映画館で見た大当たりだったっけ。”プロメテウス”や”ダーク・ナイト・ライジング”はもう少し時間が経過すればその当たり組に入るのだが、、。普通は映画館で大枚払った価値がありましたか?、、と言う事になるんだろうな。その基準で行くと二人で80ドルも払った”ベオウルフ”は”金返せ”だった、、まあ人から貰った優待券で期限切れギリギリに気が付いて映画館へ掛け付け、それっきゃやってなかったんだから行った此方が悪かった。
 
映画好きとしちゃこれ以上のケースがタマにある。それはしっかりと映画館で見たくせにとことん自分のモノにして置きたくてDVDまで買ってしまうケースだ。同時に劇場公開で見過ごしてしまいDVDを買ってしまうケースもある、、その場合、買わない限り見れないと言う切実さがあるのだが、、”ミレニアム”三部作、”ドラゴンタトゥーの女”のスウェーデン版がそうだった。アチラではミニシリーズとしてTV放映されたものだがハリウッド版を見てからやたら見たくなり遂に買ってしまった。この場合はハリウッド版の後に小説三部作を完読してしまいどうにもこうにもオリジナルがどんな展開だったのかを知りたくて、、と言うのが真相だ。こうなるともう映画の出来は関係なく原作とどんな風に違うのかと言う好奇心が購買する原動力になっている。
 
基本的にはジャンルとしてはミステリー、推理ものが好きなのでハードボイルドな探偵モノや最期まで真犯人が判らない展開はもうメシはそっちのけで読み進んでしまう。例えばジェフリー・ディーバーの”ボーン・コレクター”、古くは”マルタの鷹”やポール・ニューマンが演じたルー・ハーパー・シリーズ、これら原作の映画化となれば見ない訳には行かない、読んでる時点で配役はどうしようか、などと勝手な事を考えている。これが見事に予想通り、イヤそれ以上の出来の場合は倍の入場料を払っても良い。
 
更に何気なくテレビや有料配信で”時間潰し”に見ていたハズが思いもしない展開にヒザを乗り出すようにして魅入ってしまう映画がある、、これはレアケースだがそれでもそんな映画に出会った時は嬉しい。何せ何の情報もなくどんな筋立てかも知らずに2時間かそこら浮世を忘れさせてくれる映画ってのは素晴らしいしこんな映画に出会えるのがファンの醍醐味だ。レアケースとは言いながらこれも結構あるんだな、、決してメージャーな映画ではなく外国映画ってケースも多いがその良さに惚れてDVDを買ってしまったケース、これは自分だけの映画として余り人には教えない事にしている。タマに家内に”ナニこの映画は??”とキャビネットを除かれる事があるのだがそんな時は知らん振り、エリーとの会話で忙しいふりをする、、。”こんな映画の何処が良いのっ?”って言われるのが怖いだけですが、。
 
予想外の秀作発見!!これは☆☆☆☆、、
映画館に駆けつけてそれなりの満足度、、、これは☆☆☆、、
映画館で”金返せ、、”☆☆
原作が気に入って映画化でも”ほう~”と言わせる映画、☆☆☆☆、
TV観戦、途中で寝ちゃうか挫折、、☆
TVで見たのをきっかけにDVD購入、、☆☆☆☆
 
これ以外に遥か昔に見て当時は☆☆☆☆と大感激したのに近年見ると、、☆☆、、何て事もある。それはそれなりに何にも感化されていない純な気持で見た時と年齢を重ねてから見た時の印象は違うのは致し方ない事なのだが、、、同じ感激を再び味あわせてくれる映画はやはり素晴らしい、。しかも映画館での印象がそのままTV画面からでも伝わってくるのはやはり秀作のなせる技かな、。でも”アラビアのロレンス”とか当時70mmで撮影された秀作、大作群は絶対にTV画面では見ないようにしている、、今更当時の印象は変わらないがあえて挑戦する事もなかろう。