”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”地球の危機”

この映画、原題は”Voyage To The Bottom Of The Sea”(61年)と言いパニック映画の先駆者アーウィン・アレンが監督、プロデューサーも手掛けたもので地球がヴァン・アレン帯により燃え上がり滅亡に危機にさらされると言う内容だ。今思えば地球の温暖化を象徴するような映画だが主役はアメリカの新鋭原子力潜水艦、この”シーヴュー号”である;
 
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劇場公開に出掛けた記憶があるのだが流石に半世紀を経ていては何処で見たかの記憶はない、、でもこの潜水艦のノーズがガラス張りで海底が見渡せる事だけはしっかりと覚えている。
 
当時は特撮で模型を使った撮影、大ダコやらが出て来るが今見るといかにもちゃっちいし北極圏を航海中でもナンか波の大きさと船体が不釣合いだ、、。こんな映画を今時、最新技術を使ってリメイクすりゃ良いんだがな、、。お話はこのシービュー号、設計まで手掛けた提督兼艦長のネルソン(ウォルター・ピジョン)が北極圏に於ける試験運転中から始まる。周りの氷が解けて落下してくる、、慌てて浮上して見渡すと空一面が燃えるように真っ赤、、本国へ連絡を取るのだがアメリカ本土でもこのヴァン・アレン帯の影響とかで交信もままならない、試験運転を中止してワシントンへ引き返し政府内で善後策を講じる事に。
 
国連の決議投票か色々あるのだがネルソン提督は地球のある箇所から一定の角度で核ミサイルを打ち上げればこの危機を回避出来ると進言する。でも政府決議では賛同を得る事が出来ない、其処で艦長以下全員は国連決議に反対してでもミサイルを発射出来るマリアナ諸島へ急ぐことに、、。其処からは潜水艦を舞台にした虚々実々の駆け引き、提督、指揮官、乗り合わせた医学博士その他、、サボタージュあり、船員達の主張ありでこの辺りは盛りだくさん、、それも結構ハラハラドキドキ、、までは行かないが真犯人探しや繰り返し迫り来る想定外の危機に対応して結構見せてくれる。
 
この乗り合わせる医学博士をジョーン・フォンテインが演じている、、オリビア・デ・ハビラントの妹さん。この人実は東京生まれ、しかもおっさんが20年近くサラリーマン生活を過ごした本社のすぐお隣が生家だ(今はスウェーデン大使館)。その後両親が離婚してしまうが高校の3年間は東京へ戻り聖心女学院へ3年通っていた。まあそれだけなのだが勤労社会人の当時は仕事で良くこの大使館へも出入りしていた関係で、この同じ場所に40年くらい前はジョーン姉妹が遊んでいたのかな、、などと郷愁を覚えていた。
 
イメージ 2この写真はこの映画に出演していた時期より断然若いのだが、、35歳頃とあるが知的で綺麗な人だった、、おねいさんの方は苦手だったが、。しかしリアルタイムとなると流石に馴染みがない、、ヒッチコック監督の名作、”レベッカ”とか”断崖”に出演したのは40,41年とこの映画より20年以上も前だしおっさんは生まれもいない、、。
 
この映画にはもう一人往年の女優さんが出ていた。その人はバーバラ・イーデン、長い事TVシリーズで”魔女ジニー”を演じていたあの女優さんだ。
 
イメージ 3此方は英語の勉強をするには最適なお手本TVドラマだった。何せ一般家庭内で普通に使われる単語や言い回しが主体だしそのままそっくり覚えても使えた、、今の映画をそのまま覚えてしまうとそりゃもうスラングやらナニやらで大変な事になるが、、そんなで此方は私設の”英語教師”、、。