”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

犯罪捜査モノ、日本のTV番組とは大分違う、

日本じゃあまり馴染みのない“イースター”、此方ではクリスマスと並んで皆さんが楽しみにしている大型連休が続く一週間だ、毎年時期が微妙に違うのだが今年は29日の金曜日から4連休、学校は2週間の学期末休みになる。天候がイマイチでオージー達がこよなく愛する庭先でのBBQもにわか雨に中断された家庭も多かったのでは、、。我が“ペッパートリー・タウン”、32戸の住人は至って静か、それでも来客用の駐車場は利用頻度が高かった。そんな中、事務所はちゃんと毎朝開けていたのだが芝刈りやプール掃除などの肉体労働は一切ナシにして仏教徒をクリスチャンに改め、一応休日らしさを味わっていた。
 
休日3日目ともなると流石にTVの映画も見るものがなくなってしまいTV用に制作されたドラマに目を向けたのだがそれが又、犯罪捜査もののオンパレードだ。オーストラリアでは自国制作の番組もそりゃ細々とだが作っているし映画だって秀作もあるのだがそのプライム・タイムに放映される民放の番組や有線で配信される番組の殆どがアメリカかイギリスの番組である。そりゃ字幕も吹き替えも要らないしそのまま流せば良いのだから簡単だし手間隙いらず。一昔前の日本のTV界みたいだ。放映権に幾らくらい払うのかは知らないがそりゃ作るより買って放映する方が楽だろう、かくしてオージー達は知らず知らずにアメリカンに感化されているのだが、、。そんなオージーの若者が“オレはマックやケンタは嫌いさ、、”なんて言っても説得力に欠けるぜ、。
 
なかには優秀な番組もあってチャンスがあれば見ているのだがふと今回気が付いた事は;
 
CSI、、、Crime Scene Investigator (犯罪現場捜査官) は都会の犯罪現場を最新の技術を使って分析し犯人に辿り着く捜査モノなのだがナンとこれがニューヨークを舞台にしたシリーズやマイアミを舞台にしたものそれにラスベガスを舞台にしたものと3シリーズもあった。
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一番のお気に入りはニューヨークを舞台にしたもので主演は“フォレスト・ガンプ”でトム・ハンクスの親友を演じたゲイリー・シニーズ、そしてギリシャ生まれの女優さんメリナ・カナカラデスが主演を演じている。もうシーズン10になるのでそれなりに人気があるのだろう。
 
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NCIS、、、Naval Criminal Investigative Service (海軍犯罪捜査班) このシリーズも古い、主演は“プレシディオの男たち”でショーン・コネリーと張り合ったマーク・ハーモン、それに解剖学者として懐かしいデイビット・マッカルムが毎回出て来る。本家はワシントンDC首都が舞台なのだが今回気が付いたのはロス・アンジェルス版があって同時に2シリーズが進行しているって事だった。
 
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Law & Order (法と秩序) これは日本でも放映されている古い作品なのだがこれもオリジナル版、それに SVU、、Special Victims Unit (性犯罪特殊班) と言うのがあって更には犯罪を起こす動機を解明する Criminal Intent (動機追及)それに今度はイギリス版、UKにロス版のLAと合計5本も別々の都会を舞台にしたシリーズになっている。
 
このシリーズは全て50分枠の前編が捜査にあたる刑事さん、後半が検察と弁護士との対決と言う方式だ。なかには犯罪捜査の不手際を犯人の弁護士に指摘され無罪放免になるエピソードもあるのだが此処でも“UK”版の出来が断然良い。特に検察側の検事を演じるベン・ダニエルズが男前と言う感じではないのだが“無骨”っぽいところと“熱血漢”風情、それに法廷で述べる長丁場のセリフはキングズ・イングリッシュがとても良くマッチして男優さんでは最近一番のお気に入り俳優さんだ。しかしどの番組もヒット歌手がその主題歌を歌ったり”旬”の俳優さんが主役に抜擢されたり犯人がやむにやまれず殺人を犯したり押しのけた拍子に転がっていた石に頭を打ち付けて意識不明になったりとか犯人が泣いて犯罪を悔やんだり、、、とかの場面はない。これはやはり日本独特のものだろう、、それに日本の犯罪モノでは必ず”管理人”が出て来るがこれら今回ぶっ続けで見たどの番組にも管理人は出て来なかったな、。
 
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こうして見ると舞台を別の都会に置き換え夫々にシリーズ化させると言う常套手段が垣間見える、それとどのシリーズも制作は映画界では重鎮とされるプロデューサーたち、こりゃ当分シリーズ化は終らないだろう、、アメリカ国内には州だって50あるんだし都会の数は山ほどあるぜ、。