”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ブリスベンの再開発地区

何が何処でどうなっているのやら、、最近のブリスベン市内には新築高層ビルが竣工したり古くからあった地域が再開発されてすっかり生まれ変わったりともういたる所で建設ラッシュだ。南へ100キロ離れたゴールドコーストでも同様に再開発ラッシュ、路面にはトロリー電車が導入されたり各ホテルも改装、新築と競うように建てられている。
 
タマには外の世界ではなにが行われているのかを知らないと住民にもバカにされるので久し振りに昼前から出掛けてみた。最新の再開発地域、元は何処に大きなガスタンクが並んでいたので其処から”オールド・ガス・ワークス”と命名された地域である。ご他聞に漏れずそこにもすし屋がある、、まあシーフード屋にオイスター・バーとスシ・バーを備えたものなんだが、、。
 
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入り口はこんな感じ、、手前にオイスター・バー、そのカウンターの真ん中に上からステンレス状の筒が降りて来ているのだがこれが何と生ビールのサーバー、キンキンに冷えた日本のビールが飲めるようになっている。
 
その奥は新鮮なお魚売り場、そして向かいがスシ・バーでメニューから注文して番号札を持って外の席に着く。出来上がれば目的の番号札を探しながら運んでくれるので席で注文を聞いてからキッチンへ通すのとは違い手軽に早く食べられる。
 
まあチップの習慣のないオーストラリア独特の注文方法でそれはそれなりに効率も良いのだが、、問題はそのメニューと価格である。
 
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こんな感じで会計を済ませ番号札を立てて自分の席で料理が来るのを待つ。
 
しかし待てよ、そのメニューが凄い事になっている。まずこれは食べてみたいかな、、と思った料理のシーフード・カレー、、何とこれが21.50ドル(1ドル=100円換算)、2,150円!!これにはもうぶったまげるぜ。以下こんな感じ;
 
 
揚げ出し豆腐=$9.90
刺身盛り=$18.90
(一人前の量だ、)
シーフード・チャウダー=$12.90 (はっきり言って不味い、魚を煮込んた形跡ナシ)
サケ丼=$19.50 (味噌汁、ミニサラダ付き)
スシ、刺身セット=$25.00 (こりゃもう完全なる一人前)
てんぷら盛り合わせ=$24.50 
鉄火丼=$19.50、、、、、、
 
まあビックリ仰天の世界だぜ、、、しかしまあ店内は満員、4人いる日本人調理スタッフへそりゃもうてんてこ舞い、オージーの皆さんはこれら料理にガバガバとビールやらワインをオーダーするので一人確実に40ドルだかは行くだろう。何時から一般市民もこんなにリッチになったんだか、、それとも下界の状況を知らないのはこのおっさんだけなんだろうか??
 
確かに最近開発が済んで出来たお店は家賃だって高いだろうしパートなりに払う賃金が半端じゃないそうな、、一般的なアルバイトでも最低賃金が一時間20ドルから、、と聞いてこれまたビックリだ。実は知人がこのお店へ移ったので様子を見に行ったのだが連日忙しくて大変だそうな、、。一日5-6時間勤務して120ドル、、週6日やれば720ドル、、一ヶ月にすれば3000ドル近い収入になる。日本の若者を完全に追い越しているぞ、、。何時までこんな状況でオーストラリア経済が邁進していくのやら、10年前にもそんな事をいいつつ今だってそれが継続しているんだからこりゃ本当に凄い。
 
汗水たらして庭木の面倒からプール掃除に芝刈り、、、それにテナントの募集から家賃取立てまで、住人との世間話に寄り合い会議の招集、各種メールのやり取りに下請け業者との交渉、、それ全てと刺身を出して天ぷらを揚げて、海苔巻きを巻いて、揚げ出し豆腐、、こんなの全部オレでも出来るぞ、しかも数倍この店より美味い!!割りに合わないな~、、と思わせてくれた外出でした。もう何処へも行くまいぞ、、。