”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

2014年のイチオシ

近年映画館へ出向く回数が激減している。その分DVD鑑賞は増えているのだがレンタルに関してはもう”永遠のゼロ”状態が長い、そもそも街にレンタル屋がなくなってしまったのだ。一本5.5ドルでFOXが配信する有料映画は劇場公開から3-4ヶ月遅れで見れるのだがやはり映画館で見る臨場感には勝てないぜ。そんな数少ない劇場版から本年、2014年のイチオシ映画を、、後年自分自身で読み返して”ああ、、あの頃、こんな映画を気に入ってたんだ”、と思えるように残してみたい。
 
イメージ 1アクションものと言うか強いリーアム・ニーソンがニューヨークの私立探偵を演じた作品。原作はローレンス・ブロックのマット・スカダー・シリーズである。
 
原作の邦題は”獣たちの墓”、兎に角この映画、原作に忠実、そしてそれに合わせたように脚本が素晴らしい。恐らく原作を基に映画化した作品としてはこれ以上の映像化は無理だろう。日本では劇場公開もされていないのが悔しいのだがその寒そうなNYのカメラワーク、背景、音響効果、そして最初は単純そうに見えるプロットの組立からマット・スカダーが犯人に迫るところまで、、画面に釘付けになる程の意表を付く展開だ。同じミステリーとしては”ゴーン・ガール”の評価が高くこの作品など誰の評価も受けていないのが誠に残念至極、しかも強いリーアム・ニーソンとは言ってもそんなスーパー・ヒーローを演じている訳じゃなくあくまで超現実的な等身大の普通に警察でキャリアーを積んだ私立探偵だ。ちょっと入れ込み過ぎなのは判るが原作を見事に映像化したと言う点だけでもこの映画はイチオシである。
 
そしてもう一つのイチオシ映画は、、、;
 
イメージ 2
 
此方は掛け値なし、文句なしの秀作だ。ウェス・アンダーソン監督が見事に架空のヨーロッパの国を舞台に繰り広げたコメディタッチだがミステリーの要素が一杯に詰まった風刺劇、”グランド・ブタペスト・ホテル”である。
 
配役も早々たるものだがその監督の視点そして物語の進み方が誠に見事。この映画はどうしても2014年のイチオシに入れなくてはならない。
 
恐らくこれは2度、3度見るたびにその良さを味わえる数少ない秀作だと考えられる。まだ一度しか見てないのでその良さは半分か、、それでもこうやって年間イチオシ映画にランクインなのでこれからが楽しみだ。
 
今年も残り僅か、、リドリー・スコット監督の”エクソダス”、、それに”Nightcrawler"の二本を本年最後の映画として見に行きたいのだが、、ちょっと無理かも知れない、するとやはりこの二本で今年は決まりだろう、、、。
 
 
 
 
 
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