”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”鑑定士と顔のない依頼人”(13年)

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この映画、”鑑定士と顔のない依頼人”は邦題が気になって以前から何とか見れないかな、、と試行錯誤していた。Yahooさんの”知恵袋”でも度々登場するし日本国内での評判も上々とあらばさてアマゾンさんにお願いしてでも買うか?とまで考えていたのだが、、。

昨晩FOX配信のラインアップに”The Best Offer"とある、このポスターを見れば瞬時に判ったのだがテレビの番組表にはポスターは出て来ないよ、、、でも主演がジェフリー・ラッシュだし”暇”だったし見てみようとソファに座ったらナンとこれがそれ、、どんピシャリ、その”鑑定士”だった。そして夕飯も忘れて一気に最後まで131分を堪能したのでありました。

”The Best Offer"とは”最良の申し出”みたいなんだがそれをそのまま”ベスト・オファー”にせずちょっと内容を暴露しちまった邦題だが”鑑定士と顔のない依頼人”、、こりゃなかなかじゃないかな。

舞台になるのはイタリア、ヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)は成功している鑑定士兼競売人だ。ホテルのような豪邸に秘密の別室を作りそこに女性の肖像画を集め鑑賞すると言う趣味の持ち主でホンモノの女性とは接した事がない、、。そんな彼にある日若い女性クレア(シルビア・フークス)から鑑定依頼が来る。どうも邸宅を売り払い沢山ある美術品やら絵画などを売却したいとの相談だ。

そんな幕開け、鑑定士はヴァージルと判るのだがその顔のない依頼人、、とはこのクレアと言う女性で彼女は”外出恐怖症”とでも言うか6歳くらいから以降一切外出をしたことがなくずっとこの大邸宅に引きこもり状態らしい、おまけに”対面恐怖症”で人に会うこともダメ、そんなで電話でのやり取りだけで商談を進めようとする。

邦題に”顔のない”とか書かれるとそれだけでも興味を引くもんじゃなかろうか?これがそのまま”ベスト・オファー”だったら日本では絶対にヒットしてない、それは断言出来る。現に海外に居てその邦題が気になり原題を探し出したと言う希な結果、そしてその結果たるや、こりゃ仰け反る程に面白い(ゲラゲラ笑う面白さではない)、秀作と書いたほうが適切か。アマゾンさん経由で買っても良かったと思っている。

そのヴァージルとクレア対決が興味深く、クレアの顔を何時我々は拝めるのか、中盤までこれだけで結構引っ張られる。ヴァージルは何時も手袋、携帯電話を使う時もハンカチで包んでと一種の潔癖症それがどんどんクレアに惹かれて行く。無論競売での凛としたプロらしい場面もあるし鑑定士としても人気が高く依頼人は引く手あまたらしい。そんな彼が顔を見たこともないクレアが気になり出しこの二人のやり取りが丁寧に描かれて行く、、こりゃなかなかの映画だよ。

後半になってクレアの素顔も判明し彼女の大邸宅にある美術品や絵画のオークションも決まり揃って町のレストランで乾杯だ、、そして、、そこから先は書いちゃうとニラレバ、、うん、ネタバレかな?になってしまうので書けないが実にビックリこけるドンデン返しが待っている。こりゃ参った、、ヴァージルと同世代のおっさんとしては見てから一晩が経過しているが今だにショック冷めやらず。

犯罪映画ではないし此処では誰も殺されないのだがこんな意表を突く展開は好きですよ~。で至極満足した映画で御座いました。監督はイタリア人のジュゼッペ・トルナトーレ、、、そうですあのジュゼッペ、、”ニュー・シネマ・パラダイス”の監督と来たらこりゃやっぱり買いだ、、アマゾンさ~ん、配達一丁、、。

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