ビッグマック指数

以前にも記事にした記憶があるのだが元の数字はビッグマック一個の値段、本来は世界中、何処で食べてもその国の物価に準じた価格であるハズの料金なのだがそれを一歩進めて各国の物価を比較する数字として使われるケースが多い。
これを検証するきっかけになったのは先日の7年振りの日本行きだ。それ以前からこの10年くらい、、オーストラリアの物価高、これはもう異常とも言える域に到達していてこんな具合じゃ将来はもうお世話になれないんじゃないか、、と心配し始めた結果である。 そりゃ今は”現役管理人”として忙しくしているのでそれなりに”お金も回っている”、しかしそれも何時までも継続出来る訳ではない、仮に肉体労働を一切外注にしたとしても休みはないしいつ何時誰が訪ねて来るか、電話が掛かってくるか判ったもんじゃない、、。そんな精神衛生上も落ち着かない老後は御免こうむりたい、、、っと考え始めたのがきっかけである。
そんな思いで日本滞在、端的に言って食費は圧倒的に日本の方が種類も豊富だし安い!もう我らが世代そんなにお肉は必要ないしやりようによってはオーストラリアに比べ遥かに安く賄う事が出来る。僅か5泊のホテル滞在だったが街中へ出れば500~800円程度で充分昼飯が食える、、ではオーストラリアの場合、まんずこの値段では昼飯は食えない!肝心のビックマックにしても冗談抜きに円貨で1000円札でお釣りがコイン数枚って有様だ。
そしてそのビックマック指数だが、、;
案の定オーストラリアはイギリスに次いで”高い”、、一番高いのがスイス、以下ノルウェイなどの北欧諸国、これは多分に福祉国家たる所以だと思うのだがアメリカ、カナダ、、フランスが続いている。そして日本はと言うと、、、ハンガリー並の指数、って事は居住されている人たちの”最近の物価高は、、”と悲観されるのとは裏腹に世界レベルから見ると先進諸国間でもかなり住みやすい国であるって事が此処でも証明されている。
この結果はある程度判っていたのだが、、現にパートで働く人たちの賃金体系を見るとこのオーストラリアではマクドナルドの時間給が20ドルになろうとしている、、これってほぼ時給2000円の世界だ。しかも週40時間”限定”で年間の休日は30日を越している、、。ナンでこんな事が起きているのか??僅か2200万人と言う少ない人口がこの日本の22倍と言う広大な国土に住んでいてそりゃ資源がうなるほどに埋蔵されている。そんな資源国家と言う安定の基に労働者が最優先で優遇されて来た国家政策のお陰ではないだろうか、、。

これらはその国の食費を比較するのに引用されるケースだが”衣食住”から一転”住”に目を向けるとこれが又、オーストラリアではとんでもない事になっている。このブリスベンはシドニー、メルボルンに次ぐ第三の都市と言われるのだが市内の住宅平均値が60万ドル、、即ち6千万円に届こうとしているとか。そりゃ流石にピンキリはあるがあながちこの数字はデタラメではないような、ちょっと検証して見るかと65歳以上のシニアに限定した物件を見たら何と最低でも4千万以上出さないと買えないらしい、。それだって日本風に言えば2LDK物件、確かに日本よりはゆとりもあるようで80平米はあるようだが、この歳になったらそんな広い場所は掃除が面倒なだけだ。
此方のシニアは今まで住んでいた住居を売り(高値で)そのお金を使って先の”廉価”な施設やらもっと小ぶりな物件に移り住むと言うのが一般的で家族と同居するケースは皆無だ。我がペッパートリータウンでも息子さんや娘さんと同居しているケースは一切ないしシニア連中はやはりご近所に長年住んでいてその一戸建てなりを処分されて越してくるのが一般的な状況である。
ちょっと待てよ、、我が家もその住居を売るまでは皆さんと同じような道程を辿ってきているのだが何せ25年居住していたとしてもスタートが遅い、従ってまだローンは残っているし今の住居を売却したとしても残金が上記シニア向けの住居へ越せる金額には到達しないぜ、、。と言うことは生涯現役を続けないとローンも払えないし安易に隠居でもしたらビッグマックも食えないぞ。
そうなるとやはり日本での年金生活を視野に入れないとダメかも知れない、。別に何処へ行きたいと言う願望もないしもとより息子や娘の世話にはなる積もりもないのでオーストラリアへ来るまで住んでいた横浜に戻る必要もないのだ、、東京の実家はとっくに処分されているし別天地として北は北海道、、南は沖縄、、と何処へランディングしても良い。壁に日本地図でも貼りダートでも投げてみようかな、、??
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