”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ジャッカルの日”(73年)

昨日見た”大列車作戦”がジョン・フランケンハイマー監督だとしたら次は自動的にフレッド・ジンネマン監督だろう、、その名作は”ジャッカルの日”、原作はフレデリック・フォーサイスで71年に出版されている。

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実はこの原書版、翻訳ともまだ大切に持っている。かなりよれよれにはなっているがどうにも捨てられない二冊であります。ビデオもあったのだがそれはDVD移行時に廃棄処分、そしてDVD版を買い込みそれも何時でも見れるように保管してあるのだが昨日”大列車作戦”でフランスの片田舎に接したので今度はパリ郊外からシャンゼリゼーまでの風景を見たくなりこの映画で堪能した。

背景は60年代始め、当時のシャルル・ド・ゴール大統領を暗殺すると言うプロットで主役の”ジャッカル”と呼ばれる殺し屋に扮したのがエドワード・フォックスだ。

制作側は当初ロジャー・ムーアを主役に据えたかったようだが監督のジンネマンは知名度のない俳優を主演に持ってくる事に固執し、結局当時は国際的には無名に近くテレビ界を中心に活躍していたエドワード・フォックスを抜擢したようだ。

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これはそのジャッカルが暗殺依頼を受けてから発注した特別仕様のスナイパー・ライフルだ。シングルボルトアクションでタマは一発ずつしか入らない、、。
007もビックリする性能のライフルで折り畳むと松葉杖になる。肩に充てる部分が丁度杖の脇の下に来るようになり銃身は杖の中、アルミ缶にすっぽり入る設計になっている。これは完成したそのライフルを試し打ちする場面、スイカを標的にして遠くからスコープで狙い撃つのだが、、、強烈なインパクトのあるシーン、この映画はこの場面があるかないかで全く別モノになってしまう程の凄いシーンだ。

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後年ブルース・ウィリスリチャード・ギア、それにシドニー・ポワチエでリメイクされたが(タイトルは”ジャッカル”)設定も場所も目標も全く違うのでリメイクとは言えないかな??

肝心の出来の方は???こちらが名作だとするとアチラは○作??、、。

物語はフランスのアルジェリア戦争を背景に事実を巧く”混ぜ合わせ”、、これはフォーサイスの原作の良さ、、あたかも本当にこんな暗殺プロットがあったんじゃなかろうかと思わせる設定になっている。

そのアルジェリアで武力闘争を行っていたOAS(秘密の地下組織)がフランス大統領転覆を企てフリーランスで素性の知れない殺し屋を雇いジャッカルと言う暗号名で呼ぶことにするのだが先ずこの出だしの部分、OAS内部でもそんな素性の知れないアサシンは使えない、、とか信用出来んとか色々意見が出るのだが結局仕事を依頼する事になる、、そして当時の50万ドルで”では、お願いします”となる。

そして”暗殺代金”を集めに銀行強盗やらを計画するのだがボディーガード役だった一人がフランスの警察に捕まってしまう。その拷問中、、一言”ジャッカルが、、、”と言ってそいつは息絶えるのだがその一言を聞き逃さなかった当局の担当者がご注進に上層部へ、、、。上層部ではこりゃ一大事だ、、我らの大統領暗殺計画がある??っで全てをルベル警視へ渡し、権限もすべて投げ出しなんとか暗殺計画を阻止したまえ、、、と命令が下る。

其処からレベル警視側、、ジャッカル側、、と双方が綿密に立てる計画をまるでドキュメンタリーを見るように見事に描き出して行く、。フランスの田舎町に始まってパリの中心部へ、、時間の経過と共に双方だんだんに動きが早くなる。レベル警視側ではジャッカルと言う暗号名しか判らず、人相も経歴も何も判らない、、一方のジャッカルはその頃、お墓巡り、、、自分に近い生後すぐに死んでしまった子供の名前を探し廻る、そして出生証明書の発行からパスポート、運転免許証取得と用意周到だ。そんな両サイドの進行具合が堪らなく緊迫感を増させ佳境へなだれ込む。

もう全てが見事に収まって、犯罪モノ、ミステリー・ファンならずともこれは絶対に見逃せない名作です。反動なのか、こんな極上の映画に接したらもう他には何も見たくなくなった、、今日のところはですが、、。

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