”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”アラビアのロレンス”(62年)

このブログを立ち上げる前はかなり頻繁にYahooさんの”知恵袋”と言うサービスに出入りしていた。それも”外国映画”のジャンル専門だったのだが毎回投稿したり回答したり、、それらがたまたまベストアンサーに選ばれると何の役にも立たないポイントがどんどん加算されそれが今や16万点にもなっているそうな、、。

その”知恵袋”でよく目にする質問が”これまで見た映画で一番感激したモノは?”ってヤツなんだが何せもう半世紀以上に渡って映画漬けのジジイには”ハイ、これよっ”何て簡単には回答出来ないのだ。せめて今年見た”ベスト映画は?”なら回答出来るのだが、。それに秀作と言っても我ら普通の映画ファンが推奨するものと評論家諸氏殿が絶賛するモノとは日頃からかなりの開きがあるように感じている。

まだそんなに世の中に染まっていない若い時期に見た映画に衝撃を受けて後年それを辿ってみると全然どうって事のない作品だったりするし、全く理解度を超えていたり、、とこれは観戦する側の世代、その時の心理状態、環境や付き合っている人たちや誰と見に行ったかでも随分と印象は違っているハズだ。

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この”アラビアのロレンス”と言う映画、日本で公開されたのは63年2月の事だった。忘れもしない日比谷の”有楽座”、何故か特別公開、今なら一般に先駆けて公開されるプレミア公開だった。何処でどうやって入場券を入手したのか記憶は定かではないのだが有楽座へ駆けつけたのは間違いない。そして延々と砂漠を表現したオーバチャーが演奏されインターミッションを挟み全編222分の大作を心から堪能し終了後も席を立てない程に感激した事は昨日の事のように覚えている。

ジャンルとしては事実を基にした”史劇”と言えば良いのか初めて有楽座の70mm画面で見てからもう何回見ているだろう?しかしこの映画に関しては初めて見た時の印象が少しも褪せていない、、むしろ見る度にデビット・リーン監督の映像に対する執念、或いは情熱を身近に感じる事が出来るしその思いはどんどん強くなっているかも知れない。何せ中学生の時だったがいきなり主演のロレンスがバイク事故で亡くなってしまうのだ。こんな劇的なオープニングは初めての経験だった、、一体どうなるんだ?と思いきやお葬式の場面になりそこからフラッシュバック風に若きロレンス少尉を紹介していくのだ、。

その当時は原作となった”智恵の七柱”やご本人の事は何も知らなかった。今のようにネットで検索、、何て事はあり得なかったので映画を見たあとに原作を探して本屋へ走ったっけ、。無論、登場人物の事も知らず、オマー・シャリフアレック・ギネスだと聞いても判らなかった。しかし”オーレンス”を演じた映画初登場のピーター・オトウール、あの青い瞳からは目が離せなかった。

誰に何と言われようとこの映画は歴代トップファイブは間違いない。

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