”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ファミリー・ツリー”(11年)

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今月はチョイとハワイに関連のある映画を再見しようと思いFOXさんにお願いしたらジョージ・クルーニーがゲストで登場した”アクターズ・スタジオ”のインタビュー番組に落ち着いてしまった、、、。
 
2時間の公開収録番組、この俳優養成学校(ニューヨーク)とでも言うのか学科は演技、演出、その他、、と細かく分かれているのだが何時も学長さんのジェームス・リプトンがゲストを招き、同校の生徒の前でインタビューをする形式の番組だ。
 
過去には多くの俳優さんが招かれて業界に入った経緯、そして最新作情報まで台本だけで終わるインタビューとは違いゲストの”生の言葉”や映画界に対する心情が聞けておもしろい。そのリプトン学長さんの問いに応える形式だが鋭い事も聞かれるし生半可な答えじゃ学生とは言えども聴衆が満足しない、、なかには針のむしろに座らされている雰囲気の俳優さんもいるのだが今回のジョージ・クルーニー、、やはりその容姿だけでファンが多いのではないって事が良く判るインタビューだった。
 
最後に最新作の”ファミリー・ツリー”について聞かれているので恐らく収録されたのは5年くらい前の事だと思う。この映画ではハワイで開業している弁護士さん、でも最近ハワイへ移り住んだのではなく代々ハワイに腰を落ち着けている地元民の役柄。そして原題が”The Descendants”(子孫たち、、)とかなり意味深長なタイトルだ。邦題は”ファミリー・ツリー”、これについてはかなり本質を突く巧い邦題ではないかと公開時に感心した、。
 
背景は由緒ある家系のキング家、その長男でもあるマット(ジョージ・クルーニー)はこの半年ばかり忙しく妻とはロクに会話もなかった、、。ある日、その奥さんが海に出た際、ボート事故に遭遇し意識不明状態になってしまう。しかもどうやら知らぬはマットばかりで浮気も進行中だったようだ。とそんなお話、そこからマットの苦悩の始まりなんだが、、、先のインタビューで彼曰く、”4-5年前だったらこの役柄は出来なかったよ”、、とか。
 
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無論、テレビシリーズの”ER"で脚光を浴び世の中にデビューしたのだがそれも最初はチョイ役でセリフも1-2行だったそうな、、そこからの大進撃。しかし5年も同じ役柄を演じていると”マンネリ化しちまうんだよ、、”っで毎回ゲストの俳優さんが出演するんだがそのゲスト陣に随分と勉強をさせられた由、彼らは一回こっきりのゲスト出演、かたやレギュラー陣は毎回お馴染みさん、、そんな中でレギュラー陣が勉強させられると言う逸話は納得出来て彼の向上心を垣間見た気がした。
 
その後、ソーダーバーグ監督とは対等の立場で映画作りを経験し更には”アウト・オブ・サイト”ではジェニファー・ロペスと共演、大好評を博した。そんな感じでやはり俳優とて頭脳明晰じゃないと成功しないもんだと妙に納得出来た2時間でした。
 
この収録時には”ファミリー・ツリー”の成績はまだ発表されていなかったのだが彼の代表作になった事は間違いない。”Up In The Air"を”マイレージ・マイライフ”(これも巧い邦題だ)とした映画でも冷静で動揺しないハズの紳士が見かけとは裏腹に脆い部分がある、、そんな役柄を任せたら右に出る男優はいないかな、、。
 
 
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