”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

業者VS管理人

やっと”秋”らしくなって来たブリスベン、今日の日中は26度止まりとかで戸外の作業には最適だ。今週は楽が出来ると思いきや我らの敷地と境界を接するお隣の集合住宅、トスカニー・ヴィラ(同じような住宅開発でやはり36戸)との間にある板塀のフェンスを取り替える事になった。大分前からあっちの管理人と”どうしよう破損箇所だけ直そうか?”と話し合っていたのだがいっそ全部取り替えようとなった訳で今年は半分、来年は残り半分をやろうじゃないかと決まり月曜から業者が来ている。

イメージ 1もうこんな大仕事は管理人の手に負えない。双方で工事費を折半するのだが延べ120mのフェンスをやるのに18000ドル程度掛かる。その半分、9000ドル(72万円)、これが安いかどうかは別にして事前の打ち合わせでは業者が朝から来るとの通達、朝からちゃんと起きて待っていたら何と6時過ぎにはデカいトラックにこのフェンスを満載にしてやって来た。早いなぁ~、、まだ暗いぜよ、、。と思いながら案内して回る、、事前に11、12、13、14、16号の住人には裏庭へ入ってやりますからね、、と通達していたのだがこの時間じゃそりゃダメだよ、。

やむ無く公道部分で誰の敷地にも入らなくても済む箇所から作業開始、でもこれは事前に判っていた事だがこの写真の通り釘打ちは向こう側、、って事はアッチから塀を支柱に打ち付けないと作業が進まない。支柱の部分は新たに穴を掘り、コンクリートを流し込んで固定するのだがドリル作業はあっちへ行ってやってくれとなった。

そんなで今週はゆっくり出来ると思ったのに”現場監督”になっちまった。しかしこのクイーンズランドと言う州は最近の住宅開発に合わせたように各種業者さんが猛烈に稼いでいる。昨晩もテレビのニュースで特番があり配管工、電気工事、塀や壁の躯体業者がダントツで賃金も高く、優遇されているそうな。なかには一時間100ドル近い賃金を稼ぐ配管工もいるとかでこれが州の原動力らしい。

知人にエアコン業者がいるが17歳から仕事を初め、見習い期間を5~6年、就職して10年で独立、それから20年で豪邸一軒、その豪邸には20人くらいがゆったり座って大画面で映画が楽しめる”マイ・シアター”があるのにはビックラこけた。奥さんが事務をやり日本からやって来る留学生のホームステイをやったり(そりゃもうホテルの部屋じゃん、と言うくらいの優遇)してたが55歳でもうリタイアするそうな、。それだって毎年4週間以上の休暇をエンジョイし海外旅行も半端じゃない、そんなライフスタイルを貫ける。この州には大きな企業の本社機構はないしもう完全にホワイトカラーは押されている。ネクタイ組はやはりシドニーとかメルボルンを目指すしかないのか??

これは普段街中をクルマで走っていても判る、軽トラックやヴァンなど自営業の車で車体に”○○ Plumbing"とか”Garden Service ○○"や”○○○○ Electric"と書いた車が異常に多いのだ。そして彼らが仕事に向かうのが6時頃で午後3時くらいまでがどうやら彼らの一般的な”営業時間”らしい。

これは以前聞いたことだが”嫌な上司はいないし”、”時間は自由”、それにこの業界、土曜日は午前中営業している業者が多いがその分”賃金が高い”とか、。先のエアコン業者が典型的なクイーンズランド風、専門業者の理想の姿かも知れない。

嫌な上司に仕え満員電車に揺られ、土日関係ない勤務、しかも残業しなきゃ食えない、、それを30年続け更にプラス10年、、挙句に還暦を大幅に過ぎてからは現役管理人&自炊マン。やっとこさ5年振りに10日間の休暇、、、ああこんな事を書いてたらムカ~、、として来た。生まれた場所が悪かったのか、自分で先を見る目がなかったのか??こうして今日は覚悟してペンキ缶をぶら下げて郵便箱の塗装に向かうのでありました、、、。


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